「200万円台では装備が物足りないけれど、500万円は出せない」。そんな方が検討しやすいのが新車300万円台のキャンピングカーです。この価格帯では、ポップアップルーフやシンクを備えた軽キャンピングカーの上位モデルに加え、NV200やキャラバン、ミニバンをベースにした車中泊仕様も選べます。

この記事では、2026年10月時点でメーカー・ビルダーの公式サイトに税込300万〜399万円台の価格が載っていた10モデルをタイプ別に紹介し、付けられる装備や見落としやすい諸費用も解説します。もう少し予算を抑えたい方は新車200万円台で買えるキャンピングカーもご覧ください。

目次
  1. 新車300万円台のキャンピングカーで選べる3つのタイプ
    1. 軽キャンピングカーの上位モデル
    2. 小型バン・キャラバンの車中泊仕様
    3. ミニバン・コンパクトミニバンの架装車
  2. 公式価格で確認できた300万円台のモデル一覧
    1. 軽キャンピングカー:ポップアップかキャブコンか
    2. 小型バン・キャラバン:5人乗りのまま車中泊
    3. ミニバン系:乗用車のまま使える
  3. 軽キャンと小型バン・ミニバン系の比較
    1. 軽キャンピングカーが向いている人
    2. 小型バン・ミニバン系が向いている人
  4. 300万円台で付けられる装備と予算の目安
    1. 標準装備で差が出るポイント
    2. 公式サイトに載っているオプション価格の例
    3. ポップアップルーフを足すと400万円を超えやすい
  5. 見積もりで注意したい諸費用
    1. 車両本体価格に含まれないもの
    2. 2026年の税・保険の変更点
  6. 新車300万円台のキャンピングカー購入時の注意点
    1. ベース車の改良や生産終了で価格が変わる
    2. 乗車定員と「実際に座れる人数」を分けて考える
    3. 車検の周期は登録区分で変わる
  7. まとめ
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q. 300万円台で4人が寝られる新車のキャンピングカーはありますか?
    2. Q. 300万円台でFFヒーター付きのモデルはありますか?
    3. Q. ハイエースのキャンピングカーは300万円台で買えますか?
    4. Q. 公式サイトの価格だけで予算を組んでもいいですか?
  9. 出典・参考

新車300万円台のキャンピングカーで選べる3つのタイプ

300万円台の新車は、大きく3つのタイプに分かれます。

軽キャンピングカーの上位モデル

軽バンや軽トラックがベースです。200万円台からありますが、ポップアップルーフ(屋根が持ち上がり上段に寝床ができる構造)や、居住部分を箱型に作り替えたキャブコンになると300万円台が中心です。軽自動車は長さ3.4m・幅1.48m・高さ2.0m以下と決まっているため、この枠に寝床や水回りをどう収めるかで価格が変わります。

小型バン・キャラバンの車中泊仕様

日産のNV200バネットやトヨタのタウンエースなど、小型車枠(長さ4.7m以下・幅1.7m以下)に収まるバンをベースにしたモデルです。軽より室内が長く、5人乗りのまま車中泊できるモデルが多くなります。キャラバンの車中泊仕様も300万円台後半からあります。

ミニバン・コンパクトミニバンの架装車

フリードやセレナ、ノア・ヴォクシーをベースにした車中泊仕様です。乗用車として登録されるモデルが中心で、家族の送迎にも使いやすいのが特徴です。

一方、ハイエースベースのバンコンは、この価格帯ではほとんど見つかりません。たとえばホワイトハウスキャンパーのハイエースベースは、最も安いコンパス ビッツ(標準ルーフ)でも559万7,000円〜(公式サイト掲載価格)です。タイプ別の価格帯の全体像は、当サイトのキャンピングカーの値段相場の記事で解説しています。

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公式価格で確認できた300万円台のモデル一覧

メーカー・ビルダーの公式サイトで、2026年10月時点に税込300万〜399万円台の価格を確認できたモデルです。価格は最も安い仕様の車両本体価格で、オプションや登録諸費用は含みません。

タイプ モデル(製作) ベース車 価格(税込) 乗車/就寝
軽 COMPO ポップアップルーフ(ホワイトハウスキャンパー) ホンダ N-VAN 308万3,900円〜 4名/大人4名
軽 ミニチュアクルーズ 遍路エディション(岡モータース) スズキ エブリイバン 332万8,600円〜 4名/2名
軽 K-ai(オートショップアズマ) スズキ キャリイ/マツダ スクラム 367万5,100円〜 4名/2名+子ども2名
軽 JINKU(オートショップアズマ) ダイハツ ハイゼットトラック 386万1,000円〜 4名/大人2名
小型バン NV200バネット マルチベッド(日産モータースポーツ&カスタマイズ) 日産 NV200バネット 307万6,700円〜 5名/大人2名
小型バン チャーミングスペース(オートショップアズマ) トヨタ タウンエースバン 370万4,800円〜 5名/2名
バン キャラバン マルチベッド(日産モータースポーツ&カスタマイズ) 日産 キャラバン 393万9,100円〜 2/3/5名/記載なし
ミニバン Style_iD 標準ルーフ(ホワイトハウスキャンパー) ホンダ フリード クロスター 358万3,800円〜 5名/大人2名
ミニバン セレナ マルチベッド(日産モータースポーツ&カスタマイズ) 日産 セレナ 361万4,600円〜 5名/大人2名
ミニバン DAYS 標準ルーフ(ホワイトハウスキャンパー) トヨタ ノア/ヴォクシー 394万3,500円〜 7名/大人2名

軽キャンピングカー:ポップアップかキャブコンか

COMPOは、N-VAN FUNのガソリン2WDにポップアップルーフを組み合わせた仕様が308万3,900円〜です。登録は軽自動車の貨物(4ナンバー)で、上段と下段で大人4名が寝られます。ただし、FFヒーターやサブバッテリーはこの仕様には含まれません。

岡モータースの遍路エディションは、お遍路向けに杖ホルダーや菅笠(すげがさ)フックを備えたモデルで、サブバッテリー(鉛105A)、走行充電システム、300Wインバーターが標準です。シンク回りはオプションになります。

オートショップアズマのK-aiとJINKUは、軽トラックの荷台に断熱材入りのFRP製居住部を載せたキャブコンです。どちらも10Lの給排水タンク付きギャレー、カセットコンロ、105Aのサブバッテリーを標準装備し、JINKUは軽自動車の8ナンバー(キャンピング車)で登録されます。

小型バン・キャラバン:5人乗りのまま車中泊

NV200バネット マルチベッドは、ワゴン(5ナンバー)の2WDが307万6,700円、バンGXの2WDが319万5,500円です。荷室のベッドは左右に跳ね上げられ、大人2名が休めるとされています。なお、日産はNV200の生産を2026年度に終了する予定と発表しています。

チャーミングスペースはタウンエースバンをベースに、給排水タンク各10Lのシンク、引き出し式シャワーヘッド、室内ACコンセントを備えます。キャラバン マルチベッドはプレミアムGXのガソリン2WDが393万9,100円で、4ナンバーの持込み登録です。公式サイトには就寝人数の記載がないため、販売店で確認しましょう。

ミニバン系:乗用車のまま使える

Style_iDの標準ルーフ仕様は、フリード クロスターのガソリン2WDに「HOT Package」(FFヒーター、42Ahのサブバッテリー、走行充電システムなど)を加えた価格です。セカンドシートを倒して付属のボードを広げると大人2名が寝られます。

セレナ マルチベッドは、ガソリン2WDが361万4,600円〜、4WDが382万300円〜です。セカンドシートを倒してベッドマットを展開すると、大人2名が横になれます(許容荷重150kg)。DAYSは2026年4月からハイブリッド車のみの販売で、標準ルーフ(HOT Package)の2WDが394万3,500円〜、7人乗りのまま大人2名が就寝できます。

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軽キャンと小型バン・ミニバン系の比較

同じ300万円台でも、タイプによって「寝られる人数」「水回り」「登録区分」がかなり違います。今回のモデルをもとに整理しました。

項目 軽キャンピングカー 小型バン・キャラバン ミニバン系
サイズの枠 長さ3.4m・幅1.48m以下 長さ4.7m・幅1.7m以下(小型車) 全幅1.7m超で3ナンバーのモデルあり
乗車定員 4名 2〜5名 5〜7名
就寝人数 2名(ポップアップ付きは4名) 大人2名が中心 大人2名
水回り キャブコンはギャレー標準のモデルあり シンク付きのモデルあり 今回の3モデルはなし
登録区分の例 軽貨物4ナンバー、軽8ナンバー 4ナンバー、5ナンバー 3ナンバーなど乗用

軽キャンピングカーが向いている人

1〜2人での旅が中心で、狭い道や月極駐車場でも扱いやすい車を求める方に向いています。キャブコンタイプならギャレーまで標準で付き、「寝る・食べる」を車内で完結しやすいのが強みです。軽キャン全般の特徴は軽キャンピングカー完全ガイドで詳しく紹介しています。

小型バン・ミニバン系が向いている人

家族4〜5人で出かける日があり、普段は送迎や買い物にも使いたい方に向いています。ベッドを片付ければ通常の車として使えるモデルが多い一方、就寝は大人2名が基本です。4人で寝たい場合は、ポップアップルーフ付きの軽(COMPO)や、子ども2名を加えて寝られるK-aiなども比べてみましょう。サイズ選びは小型キャンピングカーのおすすめ、ミニバンの架装方法は、当サイトのミニバンのキャンピングカーの記事が参考になります。

300万円台で付けられる装備と予算の目安

300万円台のモデルは、標準装備の範囲がモデルごとに大きく異なります。見積もりの前に、どこまでが標準かを確認しておきましょう。

標準装備で差が出るポイント

今回の10モデルを比べると、差が出やすいのは次の3点です。

  • 電装:サブバッテリーと走行充電は、岡モータースやオートショップアズマのモデルでは標準、ホワイトハウスキャンパーでは「HOT Package」に含まれます
  • 暖房:FFヒーター(燃料を使う車載暖房)は、Style_iDとDAYSのHOT Package仕様に含まれます
  • 水回り:シンクはK-ai、JINKU、チャーミングスペースで標準、遍路エディションではオプションです

公式サイトに載っているオプション価格の例

ホワイトハウスキャンパーの価格表(2026年4月現在、税込)から、主なオプションの金額を抜き出しました。

オプション 対象モデル 価格(部品+工賃、税込)
HOT Package Style_iD 65万5,600円
HOT Package DAYS 68万2,000円
HOT Package COMPO 74万600円
ポップアップルーフ DAYS 117万9,500円
ポップアップルーフ COMPO 118万3,100円
ポップアップルーフ Style_iD 119万9,000円
ソーラーシステム DAYS 21万5,200円
外部電源コード&AC室内コンセント DAYS 11万6,100円
外部電源コード&AC室内コンセント COMPO 14万4,700円

ポップアップルーフを足すと400万円を超えやすい

ポップアップルーフは1台あたり約118万〜120万円です。たとえばStyle_iDは、標準ルーフのHOT Package仕様が358万3,800円ですが、ポップアップルーフとHOT Packageを組み合わせた参考価格は478万2,800円になります。DAYSもポップアップルーフ仕様は444万1,000円〜です。

「寝る人数を増やしたい」「冬も使いたい」と装備を足していくと、すぐに400万円台に入ります。最初に優先順位を決め、後付けできる装備は納車後に回すのも一つの方法です。予算を上げてキャブコンまで比べたい方は新車500万円台のキャンピングカーもご覧ください。

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見積もりで注意したい諸費用

公式サイトの価格は車両本体価格です。支払総額は、ここに諸費用やオプションが加わります。

車両本体価格に含まれないもの

各社の公式サイトでは、次の費用が別途と明記されています。

  • ホワイトハウスキャンパー:登録に伴う諸費用
  • 日産モータースポーツ&カスタマイズ:オプション、リサイクル料金、保険料、税金、登録などの諸費用
  • オートショップアズマ:登録諸費用・諸税

日産のマルチベッドは「持込み登録」のため、登録手続きの費用も確認しておきましょう。ボディカラーも見落としがちです。キャラバン マルチベッドの特別塗装色は6万500円、NV200バネット マルチベッドのホワイトパールは4万9,500円の追加になります。

2026年の税・保険の変更点

購入時にかかっていた環境性能割は2026年3月31日で廃止され、4月1日以降に登録・届出される車両にはかかりません。一方、自賠責保険料は2026年11月1日以降に始まる契約から平均6.2%引き上げられます。新車購入時の37か月契約では、自家用乗用車が2万4,190円から2万5,180円に、軽自動車が2万4,010円から2万5,330円になります。貨物やキャンピング車は料率が異なるため、見積書で確認しましょう。

新車300万円台のキャンピングカー購入時の注意点

ベース車の改良や生産終了で価格が変わる

ビルダーの架装車はベース車の価格に架装費を足して決まるため、ベース車の価格改定がそのまま反映されます。今回もDAYSは2026年4月からハイブリッド車のみの販売になり、NV200は生産終了が予定されています。気になるモデルは、見積もりの時点で最新の価格表をもらいましょう。

乗車定員と「実際に座れる人数」を分けて考える

COMPOの価格表には、キャンピング家具付きの仕様では家具を降ろさないと後席が使えないと記載されています。キャラバン マルチベッドのように、乗車定員が「2/3/5名」と複数表記されているモデルもあります。家族全員で移動する日があるなら、その状態で何人座れるかを確認しましょう。

車検の周期は登録区分で変わる

ホワイトハウスキャンパーの価格表によると、COMPO(軽貨物)は初回2年・以降2年、Style_iDやDAYS(3ナンバー乗用)は初回3年・以降2年です。小型の貨物車(4ナンバー)は、初回2年・以降1年ごとになります。納期や値引き交渉の進め方はキャンピングカー新車購入ガイドをご覧ください。

まとめ

  • 新車300万円台のキャンピングカーは、軽キャンの上位モデル、小型バン・キャラバンの車中泊仕様、ミニバン系の3タイプが中心です
  • 2026年10月時点で公式価格を確認できたのは、NV200バネット マルチベッド(307万6,700円〜)からDAYS(394万3,500円〜)までの10モデルです
  • 4人で寝たいならポップアップルーフ、キッチンが欲しいなら軽キャブコンやシンク付きの小型バンが候補になります
  • ポップアップルーフは約118万〜120万円で、追加すると400万円台に入りやすくなります
  • 見積もりでは、登録諸費用、塗装色、2026年11月からの自賠責保険料の改定を確認しましょう

まずは「何人で寝るか」「水回りは必要か」を決めてから、気になるモデルの最新の価格表を取り寄せて比べてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 300万円台で4人が寝られる新車のキャンピングカーはありますか?

今回確認した中では、ホワイトハウスキャンパーのCOMPO(ポップアップルーフ仕様、308万3,900円〜)が乗車4名・就寝大人4名です。ほかのモデルは就寝大人2名が中心で、子ども2名を加えられるK-aiのようなモデルもあります。

Q. 300万円台でFFヒーター付きのモデルはありますか?

Style_iD(358万3,800円〜)とDAYS(394万3,500円〜)の標準ルーフ仕様は、FFヒーターを含むHOT Packageを装備した価格です。ほかのモデルはオプション扱いや設定の有無を各社に確認しましょう。

Q. ハイエースのキャンピングカーは300万円台で買えますか?

新車では難しいのが実情です。たとえばホワイトハウスキャンパーのハイエースベース(コンパス ビッツ)は559万7,000円〜です。日産のキャラバン マルチベッドなら、ガソリン2WDが393万9,100円〜で300万円台に収まります。

Q. 公式サイトの価格だけで予算を組んでもいいですか?

公式サイトの価格は車両本体価格で、登録諸費用や税金、保険料、オプションは含まれません。有料のボディカラーや後付けの装備も加わるため、販売店で支払総額の見積もりを取ってから予算を決めましょう。

出典・参考

※価格・仕様は2026年10月時点で各社の公式サイトに掲載されている内容で、変更される場合があります。最新情報は各メーカー・ビルダーの公式サイトや販売店でご確認ください。