「シャワー付きキャンピングカーは便利?」「温水はどうやって作るの?」
長期の車中泊旅行では、シャワー設備があると快適さが大きく変わります。しかし、シャワー付きキャンピングカーは水タンクや温水システムなど、仕組みが複雑で分かりにくいと感じる方も多いでしょう。
この記事では、シャワー付きキャンピングカーについて徹底解説します。シャワー設備の種類、温水システム、水タンク容量、おすすめ車種まで紹介するので、シャワー付き車両を検討している方は参考にしてください。
シャワー付きキャンピングカーのメリット
まず、シャワー設備を持つメリットを解説します。
シャワーがあると便利なシーン
| シーン | メリット |
|---|---|
| 長期旅行 | 毎日入浴できる安心感 |
| 海・川遊び後 | 砂・塩を落としてから車内へ |
| 夏の車中泊 | 汗を流してさっぱり就寝 |
| ペット同伴 | ペットの足洗いにも使える |
| RVパークの空き待ち | 混雑時も自分のタイミングで |
シャワー付き車両が向いている人
| タイプ | 理由 |
|---|---|
| 長期旅行派 | 温泉施設を探す手間が省ける |
| 清潔志向 | 毎日入浴したい方 |
| アウトドア派 | 海・山遊びの後に便利 |
| ペット連れ | ペットの清潔を保てる |
| 災害時の備え | 非常時にも入浴可能 |
シャワーなしでも対応できるケース
| ケース | 対策 |
|---|---|
| 短期旅行(1〜2泊) | 温泉施設・銭湯を利用 |
| 温泉地巡り | 観光と入浴を兼ねる |
| RVパーク利用 | シャワー設備がある施設も |
短期旅行なら温泉施設で対応できますが、長期旅行や自由な旅を楽しみたい方にはシャワー付きがおすすめです。
シャワー設備の種類
キャンピングカーのシャワー設備は大きく3種類あります。
1. 固定式シャワールーム
専用の個室を持つタイプです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 車内の専用スペース |
| 広さ | 0.5〜1畳程度 |
| 設備 | シャワー、排水口、換気扇 |
| 採用車種 | キャブコン、バスコン |
メリット:
– プライバシーが確保できる
– 自宅のシャワーに近い使用感
– トイレと一体型が多い
デメリット:
– 車内スペースを取る
– 大型車に限られる
– 価格が高い
2. 多目的ルーム(兼用タイプ)
普段は収納や着替えスペースとして使い、必要時にシャワーとして使うタイプです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 後部または側面の多目的スペース |
| 普段の用途 | 収納、着替え、トイレ |
| シャワー時 | 防水マットを敷いて使用 |
| 採用車種 | バンコン、キャブコン |
メリット:
– スペースを有効活用できる
– 比較的コンパクトな車種でも設置可能
– 使わないときは別の用途に
デメリット:
– 準備・片付けが必要
– 防水対策が重要
– 専用シャワールームより使いにくい

3. 屋外シャワー
車外に取り付けるタイプです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 車体後部または側面 |
| 用途 | 足洗い、ペット、簡易シャワー |
| 温水 | 対応/非対応モデルあり |
| 採用車種 | 全車種に後付け可能 |
メリット:
– 車内を濡らさない
– 砂や泥を車外で落とせる
– 後付けが簡単
デメリット:
– プライバシーがない
– 天候に左右される
– 本格的な入浴には不向き
シャワータイプ比較表
| 項目 | 固定式 | 多目的 | 屋外 |
|---|---|---|---|
| プライバシー | ◎ | ○ | △ |
| 使いやすさ | ◎ | ○ | △ |
| スペース効率 | △ | ○ | ◎ |
| 対応車種 | 大型のみ | 中〜大型 | 全車種 |
| 費用 | 高 | 中 | 安 |
温水システムの仕組み
シャワーに欠かせない温水システムについて解説します。
温水器の種類
| 種類 | 仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| ガス式ボイラー | LPガスで加熱 | 大容量、短時間で沸く |
| 電気式ボイラー | 電気ヒーターで加熱 | 安全、静か、時間がかかる |
| 瞬間湯沸かし器 | 使用時に加熱 | タンク不要、コンパクト |
| 走行熱利用 | エンジン熱で加熱 | 燃料不要、走行が必要 |
ガス式ボイラーの詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 10〜20リットルが主流 |
| 沸かし時間 | 10〜20分で適温に |
| 燃料 | LPガス(カセットボンベ or 大型) |
| 消費量 | シャワー1回で約100〜200g |
ガス式は最もポピュラーで、キャブコン以上のサイズでよく採用されています。
電気式ボイラーの詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 5〜15リットル |
| 沸かし時間 | 1〜2時間(AC100V) |
| 電源 | AC100V(外部電源推奨) |
| 消費電力 | 800〜1500W |
電気式は外部電源が使えるRVパークでの使用に向いています。
瞬間湯沸かし器の詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | タンク不要 |
| 待ち時間 | なし(即座に温水) |
| 燃料 | LPガス |
| 湯量 | 少なめ(省エネ) |
瞬間湯沸かし器はコンパクトで、バンコンにも設置しやすいです。
水タンクの容量と管理
シャワーを使うには十分な水タンク容量が必要です。
必要な水タンク容量
| 用途 | 使用量目安 |
|---|---|
| シャワー1回 | 10〜20リットル |
| 洗顔・歯磨き | 1〜2リットル |
| 調理・飲料 | 5〜10リットル/日 |
| トイレ洗浄 | 2〜5リットル/回 |
車種別の標準タンク容量
| 車種タイプ | 清水タンク | 排水タンク |
|---|---|---|
| バンコン | 20〜40リットル | 20〜30リットル |
| キャブコン | 60〜100リットル | 40〜80リットル |
| バスコン | 100〜200リットル | 80〜150リットル |
シャワーを毎日使うなら、最低でも60リットル以上の清水タンクがあると安心です。
水の補給方法
| 方法 | 場所 |
|---|---|
| RVパーク | 給水設備あり |
| オートキャンプ場 | 炊事場で補給 |
| 道の駅 | 水道がある場合も |
| ガソリンスタンド | 相談すれば可能な場合も |
| 自宅 | 出発前に満タンに |
排水(グレータンク)の処理
| 処理場所 | 備考 |
|---|---|
| RVパーク | ダンプステーション完備 |
| オートキャンプ場 | 排水設備あり |
| 自宅 | 下水に流す |
排水は決められた場所で処理しましょう。道路や自然環境への排水は禁止されています。
シャワー付きおすすめ車種
シャワー設備が充実したおすすめ車種を紹介します。
キャブコンのおすすめ
| 車種 | ビルダー | シャワー設備 |
|---|---|---|
| クレソンジャーニー | ナッツRV | 専用シャワールーム |
| ジル | バンテック | マルチルーム(兼用) |
| リバティ | アネックス | シャワー&トイレ一体型 |
キャブコンはシャワー設備を標準装備またはオプションで選べる車種が多いです。
バンコンのおすすめ
| 車種 | ビルダー | シャワー設備 |
|---|---|---|
| バーデン | トイファクトリー | 多目的ルーム |
| ハイエースカスタム | 各社 | 屋外シャワー対応 |
バンコンはスペースの制約から、屋外シャワーか多目的ルーム兼用が多いです。
バスコンのおすすめ
| 車種 | ビルダー | シャワー設備 |
|---|---|---|
| ボーダーバンクス | ナッツRV | 独立シャワールーム |
| 各社バスコン | – | 本格的なシャワールーム |
バスコンは広いスペースを活かした本格的なシャワールームが設置できます。詳しくは「バスコンとは?」も参考にしてください。
シャワー設備の後付け
既存のキャンピングカーにシャワーを後付けする方法です。
後付けの費用目安
| 設備 | 費用目安 |
|---|---|
| 屋外シャワーキット | 3〜10万円 |
| ポータブルシャワー | 5,000〜3万円 |
| 温水器の追加 | 10〜30万円 |
| シャワールーム新設 | 50〜150万円 |
簡易的な後付け方法
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 電動ポータブルシャワー | 水を汲んで電動ポンプで加圧 |
| ソーラーシャワー | 黒いバッグに水を入れて日光で温める |
| 車載温水器 | 12Vで水を温めるポット型 |
ポータブルシャワーは1〜3万円程度で購入でき、手軽に温水シャワーが楽しめます。
後付けの注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 排水処理 | 排水タンクの設置が必要 |
| 防水対策 | 車内シャワーは防水工事が必要 |
| 水タンク容量 | 増設が必要な場合も |
| 車検 | 大きな改造は車検に影響 |
シャワー使用時の注意点
シャワーを快適に使うための注意点です。
水の節約術
| 方法 | 効果 |
|---|---|
| 節水シャワーヘッド | 使用量を30〜50%削減 |
| 体を濡らす→止める→洗う→流す | 効率的な使い方 |
| 髪は洗面台で | シャワー時間短縮 |
換気の重要性
| 対策 | 理由 |
|---|---|
| 換気扇を回す | 湿気による結露・カビ防止 |
| 使用後は扉を開ける | 乾燥を促進 |
| 防カビ対策 | 定期的な清掃 |
シャワー使用時は必ず換気扇を回しましょう。換気扇については「キャンピングカーの換気扇の選び方」も参考にしてください。
まとめ
この記事では、シャワー付きキャンピングカーについて解説しました。
ポイントをおさらいします:
- メリット:長期旅行・アウトドア後・ペット連れに便利
- 種類:固定式シャワールーム、多目的ルーム、屋外シャワーの3タイプ
- 温水システム:ガス式ボイラーが主流、電気式は外部電源向き
- 水タンク:シャワー使用なら60リットル以上が目安
- 後付け:屋外シャワーなら3〜10万円で可能
シャワー付きキャンピングカーは、長期旅行や自由な車中泊を楽しみたい方におすすめです。使用頻度や旅のスタイルに合わせて、最適な設備を選びましょう。
トイレ設備は「トイレ付きキャンピングカーの選び方」、エアコンは「キャンピングカーのエアコン完全ガイド」、維持費全般は「キャンピングカーの維持費」も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. シャワーは毎日使える?
水タンク容量によります。100リットルのタンクなら、節水シャワーで5〜7日分の使用が可能です。RVパークなど給水できる場所を計画的に回れば、毎日使用できます。
Q. 冬でもシャワーは使える?
はい、温水器があれば冬でも使用できます。ただし、水タンクや配管が凍結しないよう、ヒーター付きタンクや断熱対策が必要です。寒冷地仕様の車両なら安心です。
Q. シャワー付きは維持費が高い?
温水器のガス代(1回100〜200円程度)と水の補給費がかかります。年間でみると数万円程度のコスト増ですが、温泉施設の利用料を考えると元が取れる場合もあります。
Q. バンコンにシャワーは付けられる?
スペースの制約がありますが、多目的ルームや屋外シャワーなら設置可能です。ハイエースベースのバンコンでも、後部に簡易シャワースペースを設けた車種があります。
Q. シャワーの排水はどこに捨てる?
グレータンク(排水タンク)に貯めて、RVパークのダンプステーションやキャンプ場の排水設備で処理します。道路や自然環境への排水はマナー違反です。