キャンピングカーで北海道を旅行してみたいけれど、どんなルートで回ればいいのか、車中泊はどこでできるのか、費用はどのくらいかかるのか、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。北海道は日本最大の面積を誇り、エリアごとにまったく異なる魅力があるため、事前の計画が旅の満足度を大きく左右します。

この記事では、キャンピングカーで北海道を旅行する際のおすすめルート、車中泊スポット、必要な費用、ベストシーズンまでを網羅的に解説します。初めての北海道キャンピングカー旅でも安心して出発できるよう、ぜひ参考にしてください。

キャンピングカーで北海道旅行をおすすめする理由

北海道はキャンピングカー旅行の「聖地」と呼ばれるほど、車中泊との相性が抜群のエリアです。その理由をいくつかご紹介します。

圧倒的な大自然とスケール感

北海道の面積は約83,450平方キロメートルで、四国の約4.5倍にあたります。富良野のラベンダー畑、美瑛の丘陵風景、知床の原生林、釧路湿原の壮大な景色など、エリアごとに異なる絶景が広がっています。キャンピングカーなら、こうした広大なフィールドを自分のペースで巡ることができます。

宿泊費を大幅に節約できる

北海道旅行ではホテルや旅館の宿泊費が大きな出費になりがちです。特に夏のハイシーズンには1泊1万5,000円以上になることも珍しくありません。キャンピングカーなら車内で快適に眠れるため、北海道でキャンピングカーをレンタルすれば、宿泊費を大幅に抑えながら長期旅行を楽しめます。

時間に縛られない自由な旅

ホテルのチェックイン・チェックアウトの時間を気にする必要がなく、気に入った場所にゆっくり滞在できるのもキャンピングカー旅行の魅力です。夕日がきれいなスポットで夕食をとり、朝焼けを見てから出発するといった贅沢な過ごし方ができます。

道の駅・RVパークが充実している

北海道には130以上の道の駅があり、全国でもトップクラスの数を誇ります。RVパークや車中泊対応のオートキャンプ場も年々増えており、キャンピングカーで快適に旅をするためのインフラが整っています。

北海道キャンピングカー旅行のベストシーズンと日数

北海道をキャンピングカーで旅行するなら、時期と日数の計画が重要です。ここでは季節ごとの特徴と、旅行に必要な日数の目安を解説します。

季節ごとの特徴と見どころ

6月〜8月(夏) が最もおすすめのシーズンです。日中の気温は20〜25度前後で過ごしやすく、車中泊も快適に行えます。7月の富良野ラベンダー、8月のひまわり畑など花の見どころも豊富です。

9月〜10月(秋) は紅葉と味覚の季節です。大雪山系では9月上旬から紅葉が始まり、10月にかけて各地で楽しめます。秋鮭やイクラ、カニなど海の幸も旬を迎えます。ただし10月後半は朝晩の冷え込みが厳しくなるため、防寒対策が必要です。

11月〜3月(冬) は路面凍結や積雪があるため、キャンピングカー旅行には不向きです。経験者向けの上級コースといえます。

4月〜5月(春) は桜前線が北上する時期で、ゴールデンウィーク以降は比較的快適に旅行できます。ただし道東エリアなどではまだ寒さが残ることがあります。

旅行日数の目安

プラン 日数 巡れるエリア
弾丸コース 3〜4日 1エリア集中(道央・道東など)
充実コース 5〜7日 2〜3エリア
じっくりコース 10〜14日 4エリア以上
北海道一周 20〜30日 全エリア

北海道は想像以上に広く、札幌から稚内まで約320km、札幌から知床まで約380kmあります。1日の移動距離は200km以内に抑えるのがゆとりある旅のコツです。初めてのキャンピングカー旅行なら、5〜7日で2〜3エリアを巡る「充実コース」がおすすめです。

A photorealistic scene of a campervan parked at a scenic Hokkaido rest area with lavender fields in

北海道キャンピングカー旅行のおすすめルート3選

北海道は大きく道央・道北・道東・道南の4エリアに分かれます。ここでは、人気の高い3つのモデルルートをご紹介します。

ルート1:道央〜道北コース(5日間)

テーマ:絶景の丘と日本最北端を目指す旅

日程 ルート 見どころ
1日目 新千歳空港→旭川 旭山動物園
2日目 旭川→美瑛→富良野 青い池、四季彩の丘、ファーム富田
3日目 富良野→留萌→稚内 オロロンライン、利尻富士の眺望
4日目 稚内周辺 宗谷岬(日本最北端)、ノシャップ岬
5日目 稚内→新千歳空港 サロベツ原野

オロロンラインは日本海沿いの約180kmにわたる絶景ドライブコースで、キャンピングカー旅行のハイライトになります。道の駅「☆ロマン街道しょさんべつ」では、日本海に沈む夕日と利尻富士を同時に望む絶景を楽しめます。

ルート2:道東満喫コース(5日間)

テーマ:大自然と野生動物に出会う旅

日程 ルート 見どころ
1日目 新千歳空港→帯広 十勝の牧場風景、豚丼
2日目 帯広→阿寒湖 オンネトー、阿寒湖アイヌコタン
3日目 阿寒湖→知床 摩周湖、知床峠
4日目 知床周辺 知床五湖、カムイワッカ湯の滝
5日目 知床→新千歳空港 網走、女満別空港経由も可

道東エリアはキャンピングカー旅行者に特に人気が高く、手つかずの自然が残されています。知床は世界自然遺産に登録されており、ヒグマやエゾシカとの遭遇率も高いエリアです。

ルート3:北海道一周コース(10日間)

テーマ:北海道の魅力を凝縮した欲張り旅

新千歳空港を起点に、道央→道北→道東→道南と反時計回りで一周するルートです。総走行距離は約2,500〜3,000kmになります。キャンピングカーの燃費を考慮すると、ガソリン代だけでも4〜5万円程度かかる見込みです。1日あたりの走行距離を250〜300kmに設定し、各エリアで1〜2日ずつ滞在するプランが現実的です。

北海道の車中泊スポットとRVパーク

キャンピングカー旅行で最も気になるのが、安心して車中泊できるスポットの情報です。北海道で利用できる主な車中泊スポットの種類と、おすすめの施設をご紹介します。

車中泊スポットの種類

RVパーク は日本RV協会が認定する車中泊施設で、電源設備やトイレが整備されています。1泊2,000〜5,000円程度で利用でき、安心して車中泊ができます。

オートキャンプ場 は区画にそのまま車を乗り入れられるキャンプ場で、1泊3,000〜6,000円程度です。炊事場やシャワーが利用できる施設も多くあります。

道の駅 は休憩施設として利用できますが、宿泊目的の長時間駐車は原則として認められていません。ただし、近年はRVパークやキャンプスペースを併設する道の駅も増えています。

エリア別おすすめ車中泊スポット

道央エリア

  • RVパーク花ロードえにわ:札幌と新千歳空港の中間に位置し、電源完備。24時間利用可能なコインランドリーや無料シャワーもあり、旅の起点・終点に最適です。
  • RVパーク倶知安:羊蹄山を望む絶好のロケーション。全17区画に電源完備で、無料ドッグランやサウナも併設されています。

道東エリア

  • RVパーク阿寒丹頂の里:阿寒湖に近く、道東観光の拠点として便利です。1泊で天然温泉「赤いベレー」の入浴券が付いてくるのもうれしいポイントです。
  • 道の駅しらぬか恋問館:太平洋を望む道の駅で、RVパークが併設されています。名物の豚丼やししゃもも楽しめます。

道北エリア

  • 道の駅☆ロマン街道しょさんべつ:日本海を望むオートキャンプ場を併設。晴れた日には利尻富士や天売島・焼尻島まで一望できる絶景スポットです。

キャンピングカーのトイレ事情を事前に把握しておくと、車中泊スポット選びの判断材料になります。

A photorealistic evening scene of a campervan parked at an RV park in Hokkaido with mountain scenery

北海道キャンピングカー旅行にかかる費用の目安

費用の計画は旅行の成功に直結します。キャンピングカーで北海道を旅行する場合の費用目安を、プラン別にまとめました。

費用の内訳(2名利用・1週間の場合)

費目 節約プラン 標準プラン ゆとりプラン
レンタカー代 約7万円 約10万円 約14万円
ガソリン代 約2万円 約2.5万円 約3万円
車中泊・宿泊費 約1万円 約2万円 約3.5万円
食費 約2万円 約3.5万円 約5万円
観光・入場料 約0.5万円 約1万円 約2万円
入浴費 約0.5万円 約0.7万円 約1万円
合計 約13万円 約19.7万円 約28.5万円

キャンピングカーレンタル料金の相場は車種やシーズンによって異なりますが、バンコンタイプで1日1万5,000〜2万5,000円、キャブコンタイプで2万〜3万5,000円が目安です。札幌発のキャンピングカーレンタルを利用すると、空港からの移動もスムーズです。

費用を抑えるコツ

  • 早期予約割引を活用する:レンタルは1〜2カ月前の予約で10〜20%割引になることがあります
  • 自炊を取り入れる:道の駅やスーパーで地元食材を購入し、車内で調理すれば食費を大幅に削減できます
  • 無料の車中泊スポットも活用する:RVパーク以外にも、無料のオートキャンプ場が北海道には点在しています
  • 連泊割引のあるレンタル店を選ぶ:5日以上のレンタルで割引が適用されるケースが多いです

北海道キャンピングカー旅行の注意点と準備

広大な北海道をキャンピングカーで旅行する際には、本州とは異なる注意点がいくつかあります。事前に確認しておきましょう。

運転に関する注意点

北海道の道路は直線が長く、ついスピードを出しがちです。制限速度を守り、特に野生動物の飛び出しには注意してください。エゾシカとの衝突事故は毎年数千件発生しており、夕方から夜間にかけてリスクが高まります。

ガソリンスタンドが少ないエリアもあるため、残量が半分を切ったら給油する習慣をつけましょう。特に道北・道東エリアでは、100km以上ガソリンスタンドがない区間もあります。

気候・防寒対策

夏でも朝晩は10度前後まで冷え込むことがあります。寝袋やブランケットは多めに持参するのが安心です。また、北海道の夏は湿度が低いため、本州のような蒸し暑さはほとんど感じません。

携帯電波とWi-Fi

道北や道東の山間部では携帯電話の電波が入らないエリアがあります。事前にルートマップをダウンロードしておくか、紙の地図も用意しておくと安心です。

マナーとルール

車中泊スポットでは以下のマナーを守りましょう。

  • エンジンのかけっぱなしは禁止:騒音と排気ガスは周囲の迷惑になります
  • ゴミは必ず持ち帰る:車中泊スポットの維持に協力しましょう
  • 車外での調理は許可された場所のみ:RVパークやキャンプ場以外での調理は控えましょう
  • 長時間の場所取りは避ける:道の駅の駐車場では1泊以上の連泊は避けましょう
A photorealistic wide-angle view of a campervan on a straight road in rural Hokkaido with vast green

まとめ

この記事では、キャンピングカーで北海道を旅行する際のルート、車中泊スポット、費用、注意点について解説しました。

ポイントをおさらいします:

  • ベストシーズンは6〜8月:気温が快適で花の見どころも多く、車中泊にも最適な季節です
  • 初心者には5〜7日の充実コースがおすすめ:2〜3エリアをじっくり巡ることで北海道の魅力を十分に味わえます
  • RVパークを活用して安心・快適な車中泊を:電源やトイレが整備されたRVパークなら初めてでも安心です
  • 費用は1週間で13〜28万円程度:自炊や早期予約を活用すれば大幅に節約できます
  • 野生動物の飛び出しとガソリン残量に注意:北海道ならではのリスクに備えて安全運転を心がけましょう

北海道でキャンピングカーをレンタルする際は、早めの予約がおすすめです。特に7〜8月のハイシーズンは人気車種がすぐに埋まるため、2〜3カ月前には予約を済ませておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. キャンピングカーで北海道一周するには何日必要ですか?

北海道一周には最低でも10日間、余裕を持って楽しむなら20〜30日間が理想です。海沿いを走る場合の総走行距離は約2,500〜3,000kmになります。

Q. 北海道の車中泊で道の駅に泊まっても大丈夫ですか?

道の駅の駐車場は休憩を目的とした施設であり、宿泊目的の利用は原則として認められていません。RVパークやキャンプスペースを併設している道の駅を選ぶのがおすすめです。

Q. 北海道キャンピングカー旅行のベストシーズンはいつですか?

6月〜8月の夏がベストシーズンです。日中の気温は20〜25度前後で車中泊も快適です。花の見どころも多く、日照時間が長いため観光時間をたっぷり確保できます。

Q. 北海道のキャンピングカー旅行で気をつけることは何ですか?

エゾシカなど野生動物の飛び出し、ガソリンスタンドの少なさ、朝晩の冷え込み、携帯電波の不通エリアの4点に注意が必要です。特にエゾシカとの衝突事故は毎年多発しています。

Q. 冬にキャンピングカーで北海道旅行はできますか?

路面凍結や積雪があるため、冬のキャンピングカー旅行はかなりの上級者向けです。寒冷地仕様の車両やFFヒーターなどの装備が必須となり、初心者にはおすすめできません。

出典・参考