キャンピングカー選びで「ATOZ(エートゥゼット)」というビルダー名を見かけたことはありませんか。ATOZは30年以上の歴史を持つ老舗ビルダーで、リセールバリューの高さと手頃な価格設定で人気を集めています。この記事では、ATOZの全モデルラインナップと各車種の特徴、価格帯を詳しく解説します。
ATOZとは?30年以上の実績を持つ老舗ビルダー
ATOZ(エートゥゼット)は、神奈川県を拠点とするキャンピングカー専門メーカーです。1990年代からキャブコンを中心に製造を続けており、国内ビルダーの中でも特に長い歴史と実績を誇ります。
ATOZの特徴と強み
ATOZの最大の特徴は、すべてのモデル名が「A」から始まることです。アンソニー、アレン、アミティなど、統一されたネーミングがブランドの認知度向上に貢献しています。
ATOZの強みは以下の通りです。
- コストパフォーマンスの高さ: 同クラスの他社モデルより100〜200万円安い価格設定
- リセールバリューの安定: 中古市場での評価が高く、売却時にも値崩れしにくい
- 標準トレッドの採用: 車幅2m以下で一般的な駐車枠にも収まる
- インテリアコーディネーターによる内装デザイン: 「橙香」「朱夏」「銀花」の3パターンから選択可能
アンソニーシリーズ|ATOZのフラッグシップモデル
ATOZのラインナップで最も人気があるのが「アンソニー(Anthony)」シリーズです。トヨタ カムロードをベース車両に採用した本格派キャブコンで、ファミリーから夫婦旅行まで幅広いニーズに対応しています。
アンソニー|7名乗り7名就寝の大人数対応モデル
アンソニー(標準モデル)は、センターエントランスで後部に二段ベッドを備えたファミリー向けモデルです。
主な仕様
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ベース車両 | トヨタ カムロード |
| 全長×全幅×全高 | 4,990mm×2,080mm×2,920mm |
| 乗車定員 | 7名 |
| 就寝定員 | 7名 |
| 価格 | 700万円台〜 |
アンソニーの特徴は、広いダイネット(ダイニングスペース)と高さのあるバンクベッドです。後部の二段ベッドと合わせて、大人7名が就寝できる余裕のスペースを確保しています。
標準トレッドのカムロードを採用しているため、車幅は2m以下に抑えられています。これにより、一般的な駐車場やコインパーキングにも停められるサイズ感を実現しました。

アンソニーLE|二人旅に最適なリアエントランス
アンソニーLEは、リアエントランスを採用したモデルです。後部に広いダイネットを配置し、よりゆったりとした空間を確保しています。
乗車・就寝定員は標準モデルより少なくなりますが、その分一人あたりのスペースが広がります。リタイア後の夫婦旅行など、大人2人でのんびり旅を楽しみたい方に選ばれています。
アンソニースペンド|荷物をたっぷり積める
アンソニースペンドは、後部に大きなリアゲートとラゲッジスペースを持つモデルです。自転車やカヤックなど大きな荷物を積み込めるため、アウトドアアクティビティを楽しむ方に最適です。
エンジンは以下から選択できます。
- ガソリン2WD
- ディーゼル2WD
- ディーゼル4WD
4WDモデルを選べるのはアンソニースペンドのみで、雪道やオフロードを走る機会が多い方におすすめです。
アンソニーライト|コンパクトで低価格
アンソニーライトは、アンソニーよりも車長を350mm短くした4,630mmのコンパクトモデルです。
主な仕様
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ベース車両 | トヨタ カムロード |
| 全長 | 4,630mm |
| 価格 | 600万円台〜 |
価格は標準アンソニーより50万円以上安く、カムロードベースのキャブコンとしては業界最安価クラスとなっています。初めてキャブコンを購入する方や、できるだけ予算を抑えたい方に人気です。

アレン|タウンエースベースのコンパクトキャブコン
アレンは、タウンエースをベース車両にしたコンパクトキャブコンです。2022年にフルリニューアルされ、アミティの後継モデルとしての役割も担っています。
アレンの特徴
主な仕様
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ベース車両 | トヨタ タウンエース |
| 乗車定員 | 6名 |
| 就寝定員 | 6名(大人4名+子ども2名) |
| 価格 | 500万円台〜 |
アレンの最大の特徴は、シェルと家具の極限までの軽量化です。これにより、コンパクトなタウンエースベースでありながら、広いバンクベッドを設定することに成功しました。
就寝定員は大人4名+子ども2名の計6名で、旧モデルのアミティと同程度の居住性を確保しています。小さな子どものいるファミリーに最適なサイズ感です。
アレンとアミティの違い
アミティは2020年にベース車両のマツダ ボンゴが生産終了となったため、2021年に製造を終了しました。アレンはその後継モデルとして、タウンエースベースで開発されています。
| 比較項目 | アミティ(生産終了) | アレン(現行) |
|---|---|---|
| ベース車両 | マツダ ボンゴ | トヨタ タウンエース |
| 全長 | 4,690mm | 約4,700mm |
| 新車価格 | 437万円〜 | 500万円台〜 |
| 状態 | 中古のみ | 新車購入可 |
アミティは中古市場で現在も人気があり、2019年式で480万円程度、2018年式で430万円程度で取引されています。
ATOZの価格帯一覧
ATOZの各モデル価格帯をまとめました。
| モデル | ベース車両 | 価格帯(税込) |
|---|---|---|
| アンソニー | カムロード | 700万円台〜 |
| アンソニーLE | カムロード | 700万円台〜 |
| アンソニースペンド | カムロード | 750万円台〜 |
| アンソニーライト | カムロード | 600万円台〜 |
| アレン | タウンエース | 500万円台〜 |
ATOZの特筆すべき点は、カムロードベースのキャブコンとしては業界でも低価格帯に位置することです。新車500万円台のキャンピングカーを探している方にとって、アンソニーライトは有力な選択肢となります。
他社の新型カムロードベースキャブコンが1,000万円を超えることも珍しくない中、アンソニーシリーズは200〜300万円低い価格設定を実現しています。

ATOZの魅力|インテリアとリセールバリュー
ATOZのキャンピングカーには、他社にはない独自の魅力があります。
3パターンから選べるインテリア
ATOZの内装はインテリアコーディネーターがデザインしており、木材をふんだんに使用したスタイリッシュで温かみのある空間が特徴です。アンソニーシリーズでは以下の3つのバリエーションから選択できます。
- 橙香(とうか): オレンジ系の温かみのある色調
- 朱夏(しゅか): 赤系のモダンな雰囲気
- 銀花(ぎんか): シルバー・グレー系のシックな印象
業界屈指のリセールバリュー
ATOZのキャンピングカーは中古市場でも高い評価を得ています。その理由は、30年以上の実績によるブランド力、丁寧な造りと耐久性の高い素材、そして全国のディーラーで対応可能なメンテナンス性にあります。
特にアミティは生産終了後も人気が衰えず、中古価格が下がりにくい傾向にあります。中古キャンピングカーの選び方でも解説していますが、ビルダーの信頼性は中古車購入時の重要なチェックポイントです。
ATOZを選ぶメリット・デメリットと購入方法
メリット
- コストパフォーマンスの高さ: 同クラス他社モデルより安い
- リセールバリューの安定: 売却時にも値崩れしにくい
- 標準トレッド採用: 一般駐車場に停められるサイズ
- 選べるインテリア: 3パターンから好みのデザインを選択
- 4WDモデルあり: アンソニースペンドでディーゼル4WD選択可
デメリット
- 最高級装備は少なめ: 他社フラッグシップと比較すると装備面で劣る部分も
- モデル数が限定的: バンコンのラインナップがない
- 本社が神奈川: 遠方からの直接訪問がしにくい場合がある
購入方法と展示場所
ATOZのキャンピングカーは、本社ショールーム(神奈川県)のほか、全国の正規販売店で購入できます。公式サイト(atozcamp.com)では展示即納車や中古車情報も掲載されており、在庫状況をリアルタイムで確認できます。毎年開催される「ジャパンキャンピングカーショー」などの大型イベントにも出展しているので、実車を見比べたい方はイベント情報をチェックしてみてください。
まとめ
ATOZのキャンピングカーについて解説しました。
- ATOZは30年以上の歴史を持つ老舗ビルダー
- アンソニーシリーズは700万円台〜でコスパが高い
- アンソニーライトは600万円台〜で業界最安価クラス
- アレンはタウンエースベースのコンパクトキャブコン
- リセールバリューが高く、売却時も安心
予算を抑えながら本格的なキャブコンを手に入れたい方には、ATOZは最適な選択肢です。まずは公式サイトで最新の在庫情報を確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. ATOZのキャンピングカーは普通免許で運転できますか?
アンソニーシリーズ、アレンともに車両総重量が3.5トン未満のため、普通免許で運転可能です。2017年3月以降に取得した普通免許でも問題ありません。ただし、フル装備状態での総重量は販売店に確認してください。
Q. アミティは今でも購入できますか?
アミティは2021年に生産終了しており、新車での購入はできません。カーセンサーやグーネットなどの中古車サイトで検索できます。人気モデルのため、中古でも比較的高値で取引されています。
Q. アンソニーとアンソニーライトの違いは何ですか?
最大の違いは車長です。アンソニーライトは標準モデルより350mm短い4,630mmで、より取り回しがしやすくなっています。価格も50万円以上安く、初めてのキャブコンとしても選びやすい設定です。ただし、就寝定員や収納スペースは標準モデルより少なくなります。
Q. ATOZの4WDモデルはどれですか?
アンソニースペンドのみディーゼル4WDが選択可能です。雪道や未舗装路を走る機会が多い方、スキー場やキャンプ場へのアクセスを重視する方は4WDがおすすめです。
Q. ATOZとナッツRVやバンテックとの違いは?
ナッツRVやバンテックと比較すると、ATOZは価格が100〜200万円安い傾向があります。装備面では他社フラッグシップに劣る部分もありますが、コストパフォーマンスを重視する方には最適です。