「キャンピングカーにはどんな種類があるの?」「バンコンとキャブコンって何が違うの?」
キャンピングカーの購入を検討し始めると、まず戸惑うのが種類の多さです。バンコン、キャブコン、軽キャン、バスコン、トレーラー…それぞれ何が違い、どれを選べばいいのでしょうか。
この記事では、キャンピングカーの種類を6タイプに分類し、それぞれの特徴・サイズ・価格帯・向いている人を詳しく比較します。キャンピングカーの基礎知識を踏まえた上で、自分に最適なタイプを見つける参考にしてください。
キャンピングカーの種類一覧と比較表
キャンピングカーは大きく6つのタイプに分類されます。まずは全体像を比較表で確認しましょう。
| タイプ | ベース車両 | 全長 | 価格帯(新車) | 就寝定員 | 普通免許 |
|---|---|---|---|---|---|
| バンコン | 商用バン | 4.7〜5.4m | 400〜800万円 | 2〜4名 | ○ |
| キャブコン | トラック | 4.7〜5.3m | 600〜1,200万円 | 4〜6名 | ○※ |
| 軽キャン | 軽自動車 | 3.4m以下 | 200〜400万円 | 1〜2名 | ○ |
| バスコン | マイクロバス | 6.3〜7.0m | 1,000〜2,000万円 | 6〜8名 | △ |
| トレーラー | 牽引式 | 4.0〜6.0m | 100〜500万円 | 2〜6名 | ○※ |
| フルコン | 専用シャーシ | 5.0〜7.0m | 1,500万円〜 | 4〜6名 | △ |
※一部車種で中型・大型免許または牽引免許が必要
それぞれの種類について詳しく解説していきます。
バンコン(バンコンバージョン)の特徴
バンコンは、ハイエースやキャラバンなどの商用バンをベースに、内装をキャンピングカー仕様に改造したタイプです。キャンピングカー市場で最も人気のある種類で、国内シェアの約50%を占めています。
バンコンの主なベース車種
| ベース車 | メーカー | 全長 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ハイエース スーパーロング | トヨタ | 5,380mm | 最も人気、室内広い |
| ハイエース ワイドミドル | トヨタ | 4,840mm | 立体駐車場対応モデルあり |
| NV350キャラバン | 日産 | 5,230mm | ハイエースの対抗馬 |
| タウンエースバン | トヨタ | 4,065mm | コンパクトで運転しやすい |
バンコンのメリット
- 普段使いしやすい: 見た目は普通のバン、日常の足としても活躍
- 駐車場に困らない: 立体駐車場(高さ2.1m)に入るモデルも多い
- 走行性能が良い: 乗用車感覚で運転でき、燃費も比較的良好
- 価格帯が幅広い: 400万円台から選べ、予算に合わせやすい
バンコンのデメリット
- 室内高が限られる: 車内で立って歩くのは難しい
- 装備の制約: トイレ・シャワーの設置は難しい
- 就寝定員が少ない: 大人2〜4名が限界
バンコンが向いている人
- 普段使いと車中泊を両立したい方
- 駐車場に制約がある方(マンション住まいなど)
- キャンピングカー初心者で運転に不安がある方
- 予算400〜700万円で探している方
キャブコン(キャブコンバージョン)の特徴
キャブコンは、トラックの運転席(キャブ)部分を残し、後部に居住用のシェル(箱)を架装したタイプです。「キャンピングカーらしい外観」で、ファミリー層に人気があります。
キャブコンの主なベース車種
| ベース車 | メーカー | 車両総重量 | 免許 |
|---|---|---|---|
| カムロード | トヨタ | 約3.2t | 普通免許 |
| タウンエーストラック | トヨタ | 約2.5t | 普通免許 |
| ボンゴトラック | マツダ | 約2.5t | 普通免許 |
| いすゞエルフ | いすゞ | 3.5t超 | 中型免許 |
キャブコンのメリット
- 広い室内空間: 大人が立って歩ける室内高(約1.9m)
- 充実した装備: トイレ・シャワー・エアコンの設置が可能
- バンクベッド: 運転席上部のスペースを就寝場所として活用
- 断熱性が高い: 専用シェルで夏涼しく冬暖かい
キャブコンのデメリット
- 車体が大きい: 全高2.7〜3.0mで高さ制限に注意
- 運転に慣れが必要: バックや狭い道での取り回しに注意
- 立体駐車場不可: ほぼすべてのキャブコンが利用不可
- 価格が高め: 600万円以上、フル装備は1,000万円超
キャブコンが向いている人
- 4人以上の家族で快適に過ごしたい方
- 長期旅行やキャンプを楽しみたい方
- トイレ・シャワーなどフル装備が欲しい方
- 自宅に駐車スペースを確保できる方
軽キャンピングカー(軽キャン)の特徴
軽キャンは、軽自動車をベースにしたコンパクトなキャンピングカーです。維持費の安さと手軽さから、近年人気が急上昇しています。
軽キャンの主なベース車種
| ベース車 | メーカー | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| N-VAN | ホンダ | バン | 助手席フラット、積載性◎ |
| エブリイ | スズキ | バン/ワゴン | 定番、ビルダー多数 |
| ハイゼットカーゴ | ダイハツ | バン | 荷室が広い |
| アトレー | ダイハツ | ワゴン | ターボ搭載、走りが良い |
| スーパーキャリイ | スズキ | 軽トラ | シェル架装向け |
軽キャンの種類
軽キャンはさらに3つのサブタイプに分かれます。
1. バンコンタイプ 軽バンの内装をカスタム。最もシンプルで普段使いしやすい。価格は200〜350万円。
2. キャブコンタイプ(軽キャブコン) 軽トラにシェルを架装。室内が広く装備も充実。価格は300〜450万円。
3. ポップアップルーフタイプ 屋根が持ち上がりベッドスペースに。走行時は低く、駐車場にも入りやすい。
軽キャンのメリット
- 維持費が圧倒的に安い: 自動車税7,200円/年、車検も安い
- どこでも停められる: 狭い道、小さな駐車場もOK
- 普段使いに最適: 買い物や通勤にも使える
- 初期費用を抑えられる: 200万円台から購入可能
軽キャンのデメリット
- 室内が狭い: 大人2人が限界、荷物も制限あり
- 高速道路での走行: パワー不足を感じることがある
- 長距離は疲れやすい: シートサイズや乗り心地の限界
- 断熱性に限界: 夏暑く冬寒い傾向
軽キャンが向いている人
- ソロまたは夫婦2人での車中泊
- セカンドカーとして所有したい方
- 維持費を抑えたい方
- 狭い道が多い地域にお住まいの方
バスコン(バスコンバージョン)の特徴
バスコンは、マイクロバスをベースに改造した大型キャンピングカーです。圧倒的な室内空間が魅力で、長期旅行や大人数での利用に向いています。
バスコンの主なベース車種
| ベース車 | メーカー | 全長 | 免許 |
|---|---|---|---|
| コースター | トヨタ | 6,255mm | 中型免許 |
| シビリアン | 日産 | 6,270mm | 中型免許 |
| ローザ | 三菱ふそう | 6,245mm | 中型免許 |
| リエッセII | 日野 | 6,990mm | 大型免許 |
バスコンのメリット
- 最大級の室内空間: 大人が余裕で立って歩ける
- 多人数対応: 6〜8名の就寝が可能
- フル装備が可能: 家庭用エアコン、大容量バッテリー、温水シャワー
- 長期滞在に最適: 快適性は移動するホテル並み
バスコンのデメリット
- 運転免許: 多くの車種で中型または大型免許が必要
- 駐車場の確保が困難: 全長6m超、専用の保管場所が必要
- 価格が高い: 1,000万円以上、高級モデルは2,000万円超
- 燃費が悪い: 5〜7km/L程度
バスコンが向いている人
- 大家族やグループでの旅行が多い方
- 長期間の車中泊旅行を計画している方
- 快適性を最優先したい方
- 駐車場・予算に余裕がある方
キャンピングトレーラーの特徴
キャンピングトレーラーは、ヘッド車(普通乗用車)で牽引するタイプです。自走式ではないため、普段使いの車と分けて使えるメリットがあります。
トレーラーの種類と特徴
| 種類 | 重量 | 牽引免許 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 軽規格トレーラー | 〜750kg | 不要 | 普通免許で牽引可能 |
| 小型トレーラー | 750kg〜1.5t | 必要 | 居住性と牽引性のバランス |
| 大型トレーラー | 1.5t〜 | 必要 | 広い居住空間、本格的 |
トレーラーのメリット
- 普段使いの車を活かせる: 今の車でそのまま牽引可能(車種による)
- 切り離して使える: 現地でトレーラーを置いて観光
- 居住空間が広い: 車体重量に制限がないため、設備を充実させやすい
- 価格が比較的安い: エンジンがないため、同サイズの自走式より安価
トレーラーのデメリット
- 牽引技術が必要: バックや旋回に慣れが必要
- 保管場所が必要: 牽引車とは別にトレーラーの駐車場が必要
- 高速料金が高い: 牽引中は1クラス上の料金
- 牽引車の制約: すべての車で牽引できるわけではない
トレーラーが向いている人
- すでに牽引能力のある車を所有している方
- 滞在型のキャンプがメインの方
- 普段使いの車は変えたくない方
- 自宅に2台分の駐車スペースがある方
フルコン(フルコンバージョン)の特徴
フルコンは、キャンピングカー専用に設計されたシャーシ(車台)に居住空間を架装した最上級タイプです。日本では数が少なく、輸入車が中心です。
フルコンの代表的なモデル
- アドリア マトリックス: 欧州で人気のデュカトベース
- ハイマー: ドイツの高級キャンピングカーブランド
- デスレフ: フルサイズの豪華装備
フルコンのメリット
- 最高の居住性: 専用設計で無駄のない空間
- 低重心で安定: 専用シャーシならではの走行安定性
- 高い断熱性: 欧州基準の断熱構造
- デザイン性: 美しい外観と内装
フルコンのデメリット
- 価格が非常に高い: 1,500万円〜3,000万円以上
- 国内の選択肢が少ない: ほとんどが輸入車
- メンテナンス: 部品調達や修理に時間がかかる場合も
- 大型車両: 中型または大型免許が必要なモデルも
フルコンが向いている人
- 最高の快適性を求める方
- 予算に余裕がある方
- 欧州スタイルのキャンピングカーに憧れる方
キャンピングカーの種類別|選び方のポイント
どの種類を選ぶかは、以下の4つの観点で検討すると決めやすくなります。
1. 使用人数で選ぶ
| 人数 | おすすめ |
|---|---|
| 1〜2人 | 軽キャン、小型バンコン |
| 2〜4人 | バンコン、小型キャブコン |
| 4〜6人 | キャブコン |
| 6人以上 | バスコン、大型トレーラー |
2. 使用頻度で選ぶ
- 週末メイン: バンコン、軽キャン(普段使いも可能)
- 長期旅行メイン: キャブコン、バスコン(装備重視)
- 滞在メイン: トレーラー(切り離して使える)
3. 駐車環境で選ぶ
- マンション・立体駐車場: 軽キャン、ロールーフバンコン
- 自宅に専用スペースあり: キャブコン、バスコン
- 2台分確保可能: トレーラー
4. 予算で選ぶ
| 予算 | 選択肢 |
|---|---|
| 200〜400万円 | 軽キャン、中古バンコン |
| 400〜700万円 | 新車バンコン、中古キャブコン |
| 700〜1,000万円 | 新車キャブコン |
| 1,000万円以上 | バスコン、フルコン |
まとめ
この記事では、キャンピングカーの種類について詳しく解説しました。
ポイントをおさらいします:
- バンコン: 普段使いと両立、初心者におすすめ、400〜800万円
- キャブコン: ファミリー向け、装備充実、600〜1,200万円
- 軽キャン: 維持費最安、ソロ・夫婦向け、200〜400万円
- バスコン: 大人数・長期向け、1,000万円以上、免許に注意
- トレーラー: 牽引式、普段の車を活かせる、100〜500万円
- フルコン: 最高級、輸入車中心、1,500万円以上
種類選びで迷ったら、まずは展示会やレンタルで実際に体験してみることをおすすめします。キャンピングカーに必要な免許も事前に確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. バンコンとキャブコンの一番の違いは何ですか?
バンコンは商用バンがベースで外観は普通の車に近く、立体駐車場に入れるモデルもあります。キャブコンはトラックベースで居住空間が広く、立って歩ける室内高とバンクベッドが特徴です。普段使いを重視するならバンコン、居住性を重視するならキャブコンがおすすめです。
Q. 初心者におすすめのキャンピングカーの種類は?
初心者には、運転しやすく普段使いもできる「バンコン」がおすすめです。特にハイエースベースのバンコンは、ビルダーが多く選択肢が豊富で、中古市場も充実しています。予算を抑えたい場合は「軽キャン」も良い選択です。
Q. キャンピングカーの種類によって免許は変わりますか?
多くのキャンピングカーは普通免許で運転可能です。ただし、車両総重量が3.5tを超える大型キャブコンやバスコンは中型・大型免許が必要です。また、750kg超のトレーラーを牽引するには牽引免許が必要になります。詳しくはキャンピングカーの免許を参照してください。
Q. 家族4人で使うならどの種類がいいですか?
4人家族なら「キャブコン」が最適です。就寝定員4〜6名、室内で立って歩けるスペース、バンクベッドを活用すれば子供も快適に過ごせます。バンコンでも4人就寝は可能ですが、荷物を考えると窮屈になりがちです。
Q. 維持費が一番安いキャンピングカーの種類は?
維持費が最も安いのは「軽キャンピングカー」です。自動車税は年間7,200円(乗用)または4,000円(貨物)、車検費用も普通車より安く、燃費も良好です。8ナンバー登録の軽キャンなら自動車税は約6,600円とさらに安くなります。