「キャンピングカーの税金って普通車より高いの?」「8ナンバーだと税金が安くなるって本当?」
キャンピングカーを購入・維持する上で気になるのが税金です。登録区分(ナンバー)によって税額が異なり、8ナンバー(特種用途自動車)には税制面でのメリットがあります。
この記事では、キャンピングカーにかかる税金について詳しく解説します。自動車税、重量税、環境性能割など、キャンピングカーオーナーが知っておくべき税金の基礎知識をまとめました。
キャンピングカーにかかる税金の種類
キャンピングカーには、以下の税金がかかります。
税金の一覧
| 税金の種類 | 支払いタイミング | 概要 |
|---|---|---|
| 自動車税(種別割) | 毎年4〜5月 | 排気量に応じた年税 |
| 自動車重量税 | 車検時 | 車両重量に応じた税金 |
| 環境性能割 | 購入時 | 旧・自動車取得税 |
| 消費税 | 購入時 | 車両価格の10% |
このうち、毎年かかるのは「自動車税」、車検ごとにかかるのは「重量税」です。購入時には「環境性能割」と「消費税」がかかります。
キャンピングカーの自動車税
自動車税は、毎年4月1日時点の所有者に課税される税金です。キャンピングカーの自動車税は、登録区分によって大きく異なります。
8ナンバー(特種用途自動車)の自動車税
8ナンバー登録のキャンピングカーは、同排気量の乗用車より自動車税が安くなります。
| 排気量 | 8ナンバー | 3ナンバー(参考) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1,000cc以下 | 23,600円 | 25,000円 | -1,400円 |
| 1,500cc以下 | 27,600円 | 30,500円 | -2,900円 |
| 2,000cc以下 | 31,600円 | 36,000円 | -4,400円 |
| 2,500cc以下 | 38,000円 | 43,500円 | -5,500円 |
| 3,000cc以下 | 44,000円 | 50,000円 | -6,000円 |
| 3,500cc以下 | 50,400円 | 57,000円 | -6,600円 |
| 4,000cc以下 | 57,600円 | 65,500円 | -7,900円 |
| 4,500cc以下 | 65,600円 | 75,500円 | -9,900円 |
| 6,000cc以下 | 74,800円 | 87,000円 | -12,200円 |
※2019年10月以降に初回登録した車両の税額
8ナンバーの自動車税は、おおむね乗用車の約88%程度に設定されています。排気量が大きいほど、差額も大きくなります。
3ナンバー・5ナンバー(乗用車)の自動車税
乗用車ナンバーで登録されたキャンピングカーは、通常の乗用車と同じ税額です。
| 排気量 | 3ナンバー(普通乗用) | 5ナンバー(小型乗用) |
|---|---|---|
| 1,000cc以下 | 25,000円 | 25,000円 |
| 1,500cc以下 | 30,500円 | 30,500円 |
| 2,000cc以下 | 36,000円 | – |
| 2,500cc以下 | 43,500円 | – |
1ナンバー・4ナンバー(貨物車)の自動車税
貨物車登録のキャンピングカーは、自動車税が大幅に安くなります。
| 区分 | 自家用 | 営業用 |
|---|---|---|
| 1ナンバー(普通貨物) | 16,000円〜 | 9,000円〜 |
| 4ナンバー(小型貨物) | 8,000円〜 | 5,000円〜 |
※最大積載量により変動
貨物車登録は自動車税が安いメリットがありますが、車検が毎年必要になるデメリットがあります。
軽キャンピングカーの自動車税
軽自動車の自動車税は、普通車より大幅に安くなります。
| 登録区分 | 自動車税(年額) |
|---|---|
| 軽8ナンバー(キャンピング車) | 約6,600円 |
| 軽5ナンバー(乗用) | 10,800円 |
| 軽4ナンバー(貨物) | 5,000円 |
※2015年4月以降に初回登録した車両
軽キャンピングカーは、税金面で最もメリットが大きい選択肢です。キャンピングカーの種類を検討する際は、維持費も考慮しましょう。
経年車の重課(13年超・18年超)
自動車税は、初回登録から一定年数が経過すると重課(増税)されます。
| 車種 | 13年超 | 18年超 |
|---|---|---|
| ガソリン車 | 約15%重課 | – |
| ディーゼル車 | 約15%重課 | – |
| 軽自動車 | – | 約20%重課 |
キャンピングカーは長く乗る方が多いため、経年重課の影響を受けることがあります。
キャンピングカーの重量税
重量税は、車検時に支払う税金です。車両重量に応じて税額が決まります。
重量税の税額表
| 車両重量 | 2年分(車検時) | 1年あたり |
|---|---|---|
| 〜0.5t | 8,200円 | 4,100円 |
| 〜1.0t | 16,400円 | 8,200円 |
| 〜1.5t | 24,600円 | 12,300円 |
| 〜2.0t | 32,800円 | 16,400円 |
| 〜2.5t | 41,000円 | 20,500円 |
| 〜3.0t | 49,200円 | 24,600円 |
※エコカー減税対象外、13年未満の場合
キャンピングカーは架装により車両重量が増えるため、重量税が高くなる傾向があります。
登録区分による重量税の違い
重量税は、登録区分(8ナンバー・3ナンバーなど)による税額の違いはありません。純粋に車両重量で決まります。
ただし、1ナンバー・4ナンバー(貨物車)は毎年車検のため、毎年重量税を支払う必要があります。
経年車の重課
重量税も、車両の経過年数によって重課されます。
| 経過年数 | 重課率 |
|---|---|
| 13年超 | 約40%増 |
| 18年超 | 約50%増 |
例えば、車両重量2tの車両の場合: – 13年未満: 32,800円(2年) – 13年超: 45,600円(2年) – 18年超: 50,400円(2年)
環境性能割(旧・自動車取得税)
環境性能割は、車両購入時にかかる税金です。2019年10月に自動車取得税から移行しました。
環境性能割の税率
| 環境性能 | 税率(自家用) |
|---|---|
| 電気自動車・燃料電池車 | 非課税 |
| 2030年度燃費基準達成 | 非課税 |
| 2030年度燃費基準90%達成 | 1% |
| 2030年度燃費基準75%達成 | 2% |
| 上記以外 | 3% |
※軽自動車は最大2%
キャンピングカーのベース車両の多くは、燃費基準を達成していないため、3%の税率が適用されることが多いです。
環境性能割の計算例
車両価格500万円のキャンピングカーを購入した場合:
- 環境性能割 = 500万円 × 3% = 15万円
中古車の場合は、経過年数に応じた残価率が適用されるため、税額は低くなります。
キャンピングカーの税金を比較
代表的なキャンピングカーの年間税金を比較してみましょう。
タイプ別・年間税金の目安
| タイプ | 登録区分 | 自動車税 | 重量税(年換算) | 年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 軽キャン | 軽8ナンバー | 6,600円 | 4,100円 | 約1.1万円 |
| 軽キャン | 軽5ナンバー | 10,800円 | 4,100円 | 約1.5万円 |
| バンコン | 8ナンバー(2.7L) | 38,000円 | 16,400円 | 約5.4万円 |
| バンコン | 4ナンバー | 16,000円 | 16,400円 | 約3.2万円 |
| キャブコン | 8ナンバー(3.0L) | 44,000円 | 24,600円 | 約6.9万円 |
| バスコン | 8ナンバー(4.0L) | 57,600円 | 24,600円 | 約8.2万円 |
※重量税は2年分を年換算
8ナンバー vs 3ナンバー(10年間の比較)
排気量2,500cc、車両重量2tの車両を10年間所有した場合の税金総額を比較します。
| 項目 | 8ナンバー | 3ナンバー |
|---|---|---|
| 自動車税(10年分) | 380,000円 | 435,000円 |
| 重量税(5回分) | 164,000円 | 164,000円 |
| 合計 | 544,000円 | 599,000円 |
| 差額 | -55,000円 | – |
8ナンバーの方が10年間で約5.5万円お得になります。
税金を抑えるポイント
キャンピングカーの税金を抑えるためのポイントを紹介します。
8ナンバー登録を検討する
8ナンバーは自動車税が安くなるメリットがあります。ただし、8ナンバー登録には構造要件があるため、設備を維持する必要があります。
8ナンバーが向いている人: – キャンピングカーとして長く使う予定の方 – 設備を撤去する予定がない方
軽キャンピングカーを選ぶ
税金を最小限に抑えたいなら、軽キャンピングカーが最適です。
軽キャンのメリット: – 自動車税が約6,600〜10,800円/年 – 重量税も安い – 保険料も安い
ソロや夫婦での車中泊がメインなら、軽キャンは経済的な選択です。
4ナンバー登録の選択肢
自動車税だけを見ると、4ナンバー(貨物車)登録が最も安くなります。ただし、毎年車検が必要なため、トータルコストでは必ずしも有利とは限りません。
4ナンバーの注意点: – 毎年車検(手間と費用) – 後部座席の定員制限 – 積載量の制限
購入時期を考慮する
自動車税は4月1日時点の所有者に課税されます。そのため、4月2日以降に購入すると、その年度の自動車税は月割りになります。
購入タイミングの例: – 3月に購入 → 翌4月から1年分の自動車税 – 4月に購入 → 11ヶ月分の自動車税(月割り)
大きな節税効果はありませんが、知っておくと便利です。
税金の支払い方法
キャンピングカーの税金を支払う方法を確認しておきましょう。
自動車税の支払い
毎年5月頃に納税通知書が届きます。
支払い方法: – コンビニ払い – 銀行・郵便局窓口 – クレジットカード払い(自治体による) – スマホ決済(PayPay、LINE Payなど) – 口座振替
納付期限は通常5月31日です。期限を過ぎると延滞金がかかるため、早めに支払いましょう。
重量税の支払い
重量税は車検時に支払います。車検を受ける整備工場やディーラーで手続きしてもらえるため、通常は特別な手続きは不要です。
ユーザー車検の場合は、運輸支局で自分で納付します。
まとめ
この記事では、キャンピングカーの税金について解説しました。
ポイントをおさらいします:
- 自動車税: 8ナンバーは乗用車より約12%安い、軽キャンは年間約6,600円と最も安い
- 重量税: 車両重量で決まる、登録区分による違いなし
- 環境性能割: 購入時に車両価格の0〜3%
- 経年重課: 13年超・18年超で自動車税・重量税が増税
- 税金を抑えるコツ: 8ナンバー登録、軽キャン選択、購入時期の考慮
キャンピングカーの税金は、登録区分と車両サイズによって大きく変わります。購入前に維持費全体を計算して、自分に合った車種を選びましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 8ナンバーだと税金はどのくらい安くなりますか?
8ナンバーの自動車税は、同排気量の乗用車(3ナンバー)より約12%安くなります。例えば、排気量2,500ccの場合、3ナンバーが43,500円/年に対し、8ナンバーは38,000円/年で、年間5,500円の差があります。10年間で55,000円の差になります。
Q. 軽キャンピングカーの税金はいくらですか?
軽キャンピングカーの自動車税は、8ナンバー登録で約6,600円/年、5ナンバー(乗用)登録で10,800円/年、4ナンバー(貨物)登録で5,000円/年です。重量税も軽自動車は安いため、年間の税金総額は約1〜1.5万円程度と、普通車のキャンピングカーより大幅に安くなります。
Q. キャンピングカーの税金は13年を超えると上がりますか?
はい、上がります。ガソリン車・ディーゼル車は初回登録から13年超で自動車税が約15%重課されます。重量税も13年超で約40%、18年超で約50%重課されます。キャンピングカーは長く乗る方が多いため、経年重課の影響を受けることが多いです。
Q. 中古のキャンピングカーを買うと環境性能割はかかりますか?
中古車でも環境性能割はかかりますが、経過年数に応じた残価率が適用されるため、新車より税額は低くなります。また、取得価格が50万円以下の場合は非課税となります。古い中古車を購入する場合、環境性能割は少額または非課税になることが多いです。
Q. キャンピングカーの税金を払い忘れるとどうなりますか?
自動車税を滞納すると、延滞金が発生します。また、車検時に「納税証明書」が必要なため、税金を払っていないと車検が受けられません。さらに長期間滞納すると、財産の差し押さえなどの処分を受ける可能性があります。納付期限(通常5月31日)を守って支払いましょう。