キャンピングカーの購入を検討するとき、「いくらあれば買えるのか」は最初に気になるポイントです。軽キャンピングカーからフルサイズのバスコンまで、価格帯は100万円台から2000万円超まで幅広く存在します。

この記事では、キャンピングカーのタイプ別の値段相場と、購入予算の決め方を詳しく解説します。維持費を含めたトータルコストの考え方もお伝えしますので、予算計画の参考にしてください。

キャンピングカーの値段相場一覧

キャンピングカーの値段は、車両タイプによって大きく異なります。以下は新車の価格帯の目安です。

タイプ別の新車価格相場

タイプ 価格帯(新車) 代表的な車種
軽キャンピングカー 200〜400万円 エブリイ、N-VAN、アトレーベース
バンコン 400〜800万円 ハイエース、キャラバンベース
キャブコン 600〜1,200万円 カムロード、タウンエースベース
バスコン 1,000〜2,000万円 コースター、シビリアンベース
フルコン 1,500〜3,000万円 専用シャーシ、輸入車
キャンピングトレーラー 100〜500万円 牽引式

同じタイプでも、装備内容や内装のグレードによって価格は大きく変わります。エントリーモデルと最上位モデルでは、200〜300万円以上の差があることも珍しくありません。

中古車の価格相場

中古キャンピングカーは、新車の50〜70%程度の価格で購入できることが多いです。

タイプ 中古価格相場 備考
軽キャンピングカー 100〜300万円 人気が高く値落ちしにくい
バンコン 200〜600万円 年式・走行距離で幅あり
キャブコン 300〜800万円 5年落ちで新車の60%程度
バスコン 500〜1,200万円 台数が少なく相場が読みにくい

キャンピングカーは一般車に比べて値落ちが緩やかで、リセールバリューが高い傾向にあります。人気車種や人気ビルダーの車両は、特に中古でも高値で取引されています。

タイプ別の値段と特徴

それぞれのタイプの価格帯と、その値段で何が得られるのかを詳しく見ていきましょう。

軽キャンピングカー(200〜400万円)

最も手軽に始められるキャンピングカーです。普通免許で運転でき、維持費も抑えられます。

この価格帯で得られるもの
– ベッド展開機能(1〜2名就寝)
– 簡易的なキッチン設備
– サブバッテリー・照明
– 一部モデルはポップアップルーフ付き

価格帯の目安
– 200〜250万円:シンプルな車中泊仕様
– 250〜350万円:本格的な軽キャンパー
– 350〜400万円:フル装備・ポップアップルーフ付き

軽キャンピングカーの詳細は「キャンピングカーの種類一覧」をご覧ください。

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バンコン(400〜800万円)

ハイエースやキャラバンをベースにした、ファミリーに人気のタイプです。普段使いと両立しやすいサイズ感が魅力です。

この価格帯で得られるもの
– 4〜6名の乗車定員
– ベッド展開(2〜4名就寝)
– キッチン・シンク
– サブバッテリーシステム
– 一部モデルはポップアップルーフ・トイレ付き

価格帯の目安
– 400〜500万円:エントリーモデル、シンプル装備
– 500〜650万円:中級モデル、充実装備
– 650〜800万円:上級モデル、フル装備

ハイエースのスーパーロング・ハイルーフをベースにした大型バンコンは、700万円を超えることも多いです。

キャブコン(600〜1,200万円)

「ザ・キャンピングカー」といえるスタイルで、居住性を重視する方におすすめです。バンクベッド(運転席上部のベッド)が特徴で、就寝定員が多く取れます。

この価格帯で得られるもの
– 4〜7名の乗車定員
– 広い居住空間
– バンクベッド(常設ベッド)
– フルサイズのキッチン
– トイレ・シャワー設備(一部)
– 家庭用エアコン搭載可能

価格帯の目安
– 600〜750万円:エントリーキャブコン(タウンエースベース)
– 750〜950万円:標準キャブコン(カムロードベース)
– 950〜1,200万円:上級キャブコン(フル装備)

トイレやシャワー、家庭用エアコンなどを装備すると、100〜200万円程度価格が上がります。

バスコン(1,000〜2,000万円)

マイクロバスをベースにした大型キャンピングカーです。圧倒的な広さと居住性が魅力ですが、運転技術と保管場所が必要です。

この価格帯で得られるもの
– 6〜10名の乗車定員
– 広大な居住空間
– ホテルのような内装
– 充実した水回り設備
– 大容量の電源システム

運転には中型免許(8t限定解除)が必要な場合があります。免許については「キャンピングカーに必要な免許」をご覧ください。

予算の決め方

キャンピングカーを購入する際は、車両本体価格だけでなく、諸費用や維持費も考慮した予算計画が必要です。

購入時の諸費用

車両本体価格に加えて、以下の費用がかかります。

項目 費用の目安 備考
登録諸費用 10〜20万円 8ナンバー登録費用含む
オプション装備 20〜100万円 ソーラーパネル、FFヒーター等
納車費用 0〜10万円 遠方の場合は配送料

総予算の目安 = 車両本体価格 × 1.1〜1.2

たとえば、500万円のバンコンを購入する場合、550〜600万円程度の予算を見込んでおくと安心です。

年間維持費の目安

購入後は毎年維持費がかかります。詳細は「キャンピングカーの維持費」で解説していますが、概算は以下のとおりです。

タイプ 年間維持費の目安
軽キャンピングカー 20〜30万円
バンコン(ハイエース) 35〜50万円
キャブコン 40〜60万円
バスコン 60〜100万円

維持費には自動車税、車検費用、保険料、駐車場代、燃料費などが含まれます。税金については「キャンピングカーの税金」、車検については「キャンピングカーの車検」もあわせてご確認ください。

予算別おすすめタイプ

総予算(諸費用込み)別のおすすめを紹介します。

予算300万円以下
– 中古の軽キャンピングカー
– 新車のシンプルな車中泊仕様

予算300〜500万円
– 新車の軽キャンピングカー(充実装備)
– 中古のバンコン(5年落ち程度)

予算500〜800万円
– 新車のバンコン(エントリー〜中級)
– 中古のキャブコン(5年落ち程度)

予算800〜1,200万円
– 新車のバンコン(上級モデル)
– 新車のキャブコン

予算1,200万円以上
– 新車のキャブコン(フル装備)
– バスコン、フルコン

安く購入するためのポイント

同じ車両でも、買い方次第で費用を抑えることができます。

展示車・在庫車を狙う

キャンピングカーショーの展示車や、ビルダーの在庫車は値引きが期待できます。ただし、仕様が固定されているため、希望どおりのオプションが付いているとは限りません。

オフシーズンに購入する

需要が高まる春〜夏前は値引きが少なく、秋〜冬は比較的交渉しやすい傾向があります。

中古車を検討する

5年落ち程度の中古車は、新車の60〜70%程度の価格で購入できることが多いです。キャンピングカーは値落ちが緩やかなため、お得感があります。

装備を厳選する

「あったら便利」程度のオプションは後から追加することも可能です。まずは必要最低限の装備でスタートし、使いながら必要なものを追加する方法もあります。

値段だけで選ばない重要性

キャンピングカーは値段だけでなく、以下の点も考慮して選びましょう。

ライフスタイルとの相性

週末だけ使うのか、長期旅行に出かけるのか、普段使いも兼ねるのかによって、適切な車種は変わります。

乗車人数・就寝人数

家族構成に合った乗車定員と就寝定員を確保しましょう。詳しくは「キャンピングカーは何人乗れる?」をご覧ください。

駐車場・保管場所

大型のキャンピングカーは保管場所の確保が課題になります。「キャンピングカーの駐車場問題」も参考にしてください。

アフターサポート

ビルダーのアフターサービス体制も重要です。近くに整備できる拠点があるかどうかも確認しましょう。

まとめ

キャンピングカーの値段相場について解説しました。

  • 軽キャンピングカー:200〜400万円(手軽に始めたい方向け)
  • バンコン:400〜800万円(ファミリーに人気)
  • キャブコン:600〜1,200万円(居住性重視)
  • バスコン:1,000〜2,000万円(大人数・長期旅行向け)
  • 総予算は車両価格の1.1〜1.2倍を見込む
  • 年間維持費は20〜100万円(タイプによる)

予算と使い方に合った車種を選んで、充実したキャンピングカーライフを始めましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 一番安いキャンピングカーはいくら?

新車なら軽キャンピングカーの200万円前後が最安クラスです。中古なら100万円以下で購入できる車両もありますが、状態や装備をよく確認する必要があります。

Q. 500万円でどんなキャンピングカーが買える?

新車なら軽キャンピングカーのフル装備モデル、またはバンコンのエントリーモデルが購入できます。中古なら5年落ち程度のバンコンや、キャブコンも選択肢に入ります。

Q. キャンピングカーは値引きできる?

新車の場合、5〜10%程度の値引きが交渉できることがあります。展示車や在庫車はさらに値引きが期待できます。ただし、人気モデルは値引きが難しい傾向にあります。

Q. ローンで購入できる?

キャンピングカー専門のローンを用意しているビルダーも多く、最長120回払いが可能なところもあります。金利は年3〜5%程度が一般的です。

Q. 中古と新車、どちらがおすすめ?

予算に余裕があれば新車がおすすめです。保証が充実しており、自分好みの仕様にできます。ただし、中古でも状態の良い車両を選べば問題なく使えます。初めての1台なら、中古で慣れてから新車を検討するのも良い方法です。

参考情報

  • 一般社団法人日本RV協会(JRVA)「キャンピングカー白書」
  • 各ビルダー公式サイトの価格情報
  • 中古車販売サイトの相場データ