キャンピングカーの購入を検討する際、「何人乗れるのか」は重要なポイントです。家族全員で乗れるのか、友人と一緒に旅行できるのか、気になる方も多いでしょう。

この記事では、キャンピングカーの乗車定員と就寝定員の違いを解説し、タイプ別の定員数や家族構成に合った選び方をお伝えします。シートベルトのルールや子供の乗車に関する注意点も紹介しますので、購入前の参考にしてください。

キャンピングカーの乗車定員は2〜10名

キャンピングカーの乗車定員は、車両タイプによって大きく異なります。軽キャンピングカーは2〜4名、大型のバスコンなら10名まで乗車可能なモデルもあります。

タイプ別の乗車定員

タイプ 乗車定員 代表的な車種
軽キャンピングカー 2〜4名 エブリイ、N-VAN、アトレー
バンコン 4〜8名 ハイエース、キャラバン
キャブコン 4〜7名 カムロード、タウンエース
バスコン 6〜10名 コースター、シビリアン

乗車定員は車検証に記載されており、この人数を超えて乗車することは道路交通法違反となります。キャンピングカーを選ぶ際は、普段の利用人数に合った乗車定員の車両を選びましょう。各タイプの特徴については「キャンピングカーの種類一覧」で詳しく解説しています。

乗車定員と就寝定員の違いを理解しよう

キャンピングカーには「乗車定員」と「就寝定員」という2つの定員があります。この違いを理解しておくことが、車両選びで失敗しないポイントです。

乗車定員とは

乗車定員は、走行中に乗車できる最大人数です。車検証に記載されており、法律で定められた上限となります。乗車定員を超えて乗車すると、定員外乗車として道路交通法違反(反則金6,000円、違反点数1点)の対象になります。

乗車定員は以下の条件を満たす座席数で決まります。

  • 正規の座席であること
  • シートベルトが装備されていること
  • 走行中に使用可能な位置にあること

就寝定員とは

就寝定員は、車内で同時に就寝できる人数を示します。これは法的な規制ではなく、ビルダー(製造会社)が設定する目安です。ベッドスペースの広さや展開方法によって決まります。

就寝定員は乗車定員と異なる場合が多く、一般的には以下のような傾向があります。

  • 乗車定員 > 就寝定員:移動は全員で、宿泊時は一部の人がテントや宿を利用
  • 乗車定員 = 就寝定員:全員が車内で宿泊可能
  • 乗車定員 < 就寝定員:走行時より多くの人が宿泊可能(まれなケース)

タイプ別の乗車定員と就寝定員

キャンピングカーのタイプごとに、乗車定員と就寝定員の目安を詳しく見ていきましょう。

キャンピングカーの広い車内にベッドが展開されている様子、木目調の内装、夕方の柔らかい光、就寝スペースのイメージ、写実的、文字なし

軽キャンピングカー

項目 定員
乗車定員 2〜4名
就寝定員 1〜2名

軽キャンピングカーは車体サイズの制約から、就寝定員は1〜2名が一般的です。ポップアップルーフを装備したモデルでは、大人2名+子供1名程度の就寝が可能な場合もあります。

ソロキャンプや夫婦での利用には十分ですが、家族4人での宿泊には向いていません。普段使いと兼用しやすいメリットがあり、維持費も年間20〜30万円と経済的です。詳しくは「キャンピングカーの維持費」をご覧ください。

バンコン

項目 定員
乗車定員 4〜8名
就寝定員 2〜4名

バンコンはハイエースやキャラバンをベースにしたタイプで、乗車定員と就寝定員のバランスが良いのが特徴です。ハイエースのスーパーロングなら、乗車定員7〜8名、就寝定員3〜4名のモデルが多くあります。

ファミリー向けの選択肢として人気があり、普段使いも可能です。価格帯は新車で400〜800万円が目安となります。

キャブコン

項目 定員
乗車定員 4〜7名
就寝定員 4〜6名

キャブコンは居室部分が架装されており、就寝スペースが広いのが特徴です。バンクベッド(運転席上部のベッド)を備えたモデルが多く、家族4〜5人での宿泊が快適に行えます。

乗車定員と就寝定員がほぼ同じなので、乗車した全員が車内で宿泊できるメリットがあります。本格的なキャンピングカーライフを楽しみたい方におすすめです。

バスコン

項目 定員
乗車定員 6〜10名
就寝定員 6〜8名

バスコンはマイクロバスをベースにした大型キャンピングカーです。広い室内空間を活かして、大人数での旅行や長期滞在に対応できます。

ただし、車両サイズが大きいため、駐車場所の確保や運転技術が必要です。駐車場の探し方については「キャンピングカーの駐車場問題」をご覧ください。燃費も4〜6km/Lと経済的ではないため、使用頻度と目的を考慮して選びましょう。

家族構成別のおすすめタイプ

家族構成に合わせたキャンピングカーの選び方を紹介します。

夫婦2人の場合

おすすめ: 軽キャンピングカー、バンコン

夫婦2人であれば、軽キャンピングカーでも十分に楽しめます。普段使いもできるため、1台で済ませたい方に最適です。より快適さを求めるなら、バンコンを選ぶと室内空間に余裕が生まれます。

夫婦+子供1〜2人の場合

おすすめ: バンコン、キャブコン

子供が小さいうちはバンコンでも対応可能ですが、成長に合わせてキャブコンを検討すると良いでしょう。キャブコンならバンクベッドを子供部屋のように使えるため、プライベート空間を確保できます。

夫婦+子供3人以上の場合

おすすめ: キャブコン、バスコン

5人以上の家族では、就寝スペースの確保が重要です。キャブコンの上位モデルやバスコンなら、全員が快適に宿泊できます。ただし、車両価格や維持費が高くなるため、予算との兼ね合いで検討しましょう。税金についての詳細は「キャンピングカーの税金」をご覧ください。

3世代での利用

おすすめ: バスコン、キャブコン+テント

祖父母を含む3世代での旅行には、バスコンが最適です。予算を抑えたい場合は、キャブコンに一部の人がテントで宿泊する組み合わせも現実的な選択肢です。

乗車時のシートベルトルール

キャンピングカーでも、シートベルトの着用は義務付けられています。走行中の安全を確保するため、ルールを正しく理解しておきましょう。

基本ルール

  • 全ての座席でシートベルトの着用が義務(道路交通法)
  • シートベルトがない座席には乗車不可
  • 後部座席でも着用義務あり(2008年より全席義務化)

子供の乗車ルール

6歳未満の子供は、チャイルドシートの使用が義務付けられています。キャンピングカーでも例外ではありません。

年齢 必要な装備
0〜1歳頃 ベビーシート(後ろ向き設置)
1〜4歳頃 チャイルドシート
4〜6歳頃 ジュニアシート

キャンピングカーの座席形状によっては、チャイルドシートの取り付けが難しい場合があります。購入前に実車で確認することをおすすめします。

詳しいシートベルト事情については「キャンピングカーのシートベルト事情」で解説しています。

定員を選ぶ際の注意点

キャンピングカーの定員を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

余裕を持った定員を選ぶ

乗車定員ギリギリの車両を選ぶと、荷物の収納スペースが不足したり、車内が窮屈になったりします。普段の利用人数+1〜2名の余裕があると快適です。

将来の家族構成を考慮する

子供の成長や家族構成の変化を見据えて選ぶことも大切です。子供が小さいうちはバンコンで十分でも、成長するとスペースが足りなくなることがあります。

実際の使い方をイメージする

カタログ上の就寝定員は、大人が並んで寝た場合の最大値です。実際には寝具や荷物のスペースも必要なため、カタログ値より1〜2名少なく見積もると現実的です。

試乗・展示車で確認する

数字だけで判断せず、実際に展示車やレンタルで体験することをおすすめします。特に就寝スペースは、実際に横になってみないと快適さがわかりません。キャンピングカーショーやビルダーのショールームで体験できます。

まとめ

キャンピングカーの乗車定員と就寝定員について解説しました。

  • 乗車定員は2〜10名で、タイプによって大きく異なる
  • 乗車定員は法的な上限、就寝定員はビルダーが設定する目安
  • 軽キャンは1〜2名バンコンは2〜4名キャブコンは4〜6名が就寝可能
  • 家族構成に合わせて余裕を持った定員の車両を選ぶ
  • シートベルト着用は全席義務、子供はチャイルドシート必須

乗車定員と就寝定員の違いを理解し、ライフスタイルに合ったキャンピングカーを選んでください。

よくある質問(FAQ)

Q. 乗車定員を超えて乗ると罰則はある?

乗車定員を超えて乗車すると、道路交通法違反(定員外乗車)となります。反則金6,000円、違反点数1点が科せられます。安全面でも危険なため、必ず定員内での乗車を守りましょう。

Q. 子供は大人の半分としてカウントできる?

12歳未満の子供は、大人1.5人で子供2人としてカウントできる場合があります。ただし、これは乗車定員の計算方法であり、実際の座席数やシートベルトの数を超えて乗ることはできません。詳細は車両ごとに確認してください。

Q. 就寝定員どおりに寝られる?

就寝定員はあくまで目安です。大人が並んで寝た場合の最大値なので、寝返りや寝具のスペースを考慮すると、実際にはカタログ値より1〜2名少なく見積もるのが現実的です。特に体格の良い方は、展示車で実際に横になって確認することをおすすめします。

Q. ペットは乗車定員に含まれる?

ペットは法律上、乗車定員にはカウントされません。ただし、安全のためにケージやキャリーに入れて乗車させるのがマナーです。ペットと一緒にキャンピングカー旅行を楽しむ方は多いですが、車内の温度管理には十分注意してください。

Q. 走行中に後部座席からベッドに移動できる?

走行中にシートベルトを外して車内を移動することは、道路交通法違反となります。ベッドへの移動は必ず停車してから行いましょう。キャンピングカーの室内設備は、あくまで停車時に使用するものです。

参考情報

  • 道路交通法(乗車定員・シートベルト着用義務)
  • 国土交通省「自動車の登録・検査」
  • 一般社団法人日本RV協会(JRVA)