「キャンピングカーの税金って普通車より高いの?」「8ナンバーだと税金が安くなるって本当?」

キャンピングカーを購入・維持する上で気になるのが税金です。登録区分(ナンバー)によって税額が異なり、8ナンバー(特種用途自動車)には税制面でのメリットがあります。

この記事では、キャンピングカーにかかる税金について詳しく解説します。自動車税や重量税など、キャンピングカーオーナーが知っておくべき税金の基礎知識を、2026年度の最新情報でまとめました。

キャンピングカーにかかる税金の種類

キャンピングカーには、以下の税金がかかります。

税金の一覧

税金の種類 支払いタイミング 概要
自動車税(種別割) 毎年4〜5月 排気量に応じた年税
自動車重量税 車検時 車両重量に応じた税金
消費税 購入時 車両価格の10%

このうち、毎年かかるのは「自動車税」、車検ごとにかかるのは「重量税」です。購入時にかかっていた「環境性能割」は2026年3月31日で廃止され、現在は購入時に消費税と、登録時の重量税(車検時と同じ税)がかかります。

キャンピングカーの自動車税

自動車税は、毎年4月1日時点の所有者に課税される税金です。キャンピングカーの自動車税は、登録区分によって大きく異なります。

8ナンバー(特種用途自動車)の自動車税

8ナンバー登録のキャンピングカーは、同排気量の乗用車より自動車税が安くなります。

排気量 8ナンバー 3ナンバー(参考) 差額
1.0L以下 20,000円 25,000円 -5,000円
1.0L超〜1.5L以下 24,400円 30,500円 -6,100円
1.5L超〜2.0L以下 28,800円 36,000円 -7,200円
2.0L超〜2.5L以下 34,800円 43,500円 -8,700円
2.5L超〜3.0L以下 40,000円 50,000円 -10,000円
3.0L超〜3.5L以下 45,600円 57,000円 -11,400円
3.5L超〜4.0L以下 52,400円 65,500円 -13,100円
4.0L超〜4.5L以下 60,400円 75,500円 -15,100円
4.5L超〜6.0L以下 69,600円 87,000円 -17,400円

※2019年10月1日以降に初回新規登録した自家用車の年税額(2026年度)

8ナンバー(キャンピング車)の自動車税は、同排気量の乗用車の約8割に設定されています。排気量が大きいほど、差額も大きくなります。

なお、2019年9月30日以前に登録した車両は税額が異なり、8ナンバーの2.0L以下で31,600円、2.5L以下で36,000円です。中古車を購入する場合は、車検証の初度登録年月を確認しましょう。

3ナンバー・5ナンバー(乗用車)の自動車税

乗用車ナンバーで登録されたキャンピングカーは、通常の乗用車と同じ税額です。

排気量 3ナンバー(普通乗用) 5ナンバー(小型乗用)
1,000cc以下 25,000円 25,000円
1,500cc以下 30,500円 30,500円
2,000cc以下 36,000円 36,000円
2,500cc以下 43,500円 –

※5ナンバー(小型乗用)は排気量2,000cc以下の車両です

1ナンバー・4ナンバー(貨物車)の自動車税

貨物車登録のキャンピングカーは、自動車税が大幅に安くなります。

貨物車の自動車税は、排気量ではなく最大積載量などで決まります。例えば、標準ボディのハイエースバン(4ナンバー・自家用)の自動車税は年16,000円で、同じハイエースの3ナンバーワゴン(2.7L・年50,000円)と比べて大幅に安くなります。

※税額は最大積載量・乗車定員・用途(自家用/営業用)によって異なります

貨物車登録は自動車税が安いメリットがありますが、初回以降は車検が毎年必要になるデメリットがあります。

軽キャンピングカーの自動車税

軽自動車には、市区町村が課税する「軽自動車税(種別割)」がかかります。普通車の自動車税より大幅に安いのが特徴です。

区分 軽自動車税(年額)
軽乗用(自家用) 10,800円
軽貨物(自家用) 5,000円

※2015年4月以降に初回検査を受けた車両

軽自動車税の税率表には、普通車のような「キャンピング車(特種用途)」の区分がありません。軽キャンピングカーは、市区町村の判断で乗用(10,800円)または貨物(5,000円)の税率が適用されます。正確な税額は、お住まいの市区町村の税務担当窓口で確認してください。

軽キャンピングカーは、税金面でメリットが大きい選択肢です。キャンピングカーの種類を検討する際は、維持費も考慮しましょう。

経年車の重課(13年超・18年超)

自動車税は、初回登録から一定年数が経過すると重課(増税)されます。

車種 重課が始まる時期 重課の割合
ガソリン車・LPG車 新車登録から13年超 約15%
ディーゼル車 新車登録から11年超 約15%
軽自動車 初回検査から13年超 約20%

※ハイブリッド車や電気自動車などは重課の対象外

キャンピングカーはディーゼル車も多く、長く乗る方が多いため、経年重課の影響を受けやすい点に注意しましょう。

キャンピングカーのそばで書類と電卓を確認する様子、明るい屋外、写実的、文字なし

キャンピングカーの重量税

重量税は、車検時に支払う税金です。車両重量に応じて税額が決まります。

重量税の税額表

車両重量 2年分(車検時) 1年あたり
〜0.5t 8,200円 4,100円
〜1.0t 16,400円 8,200円
〜1.5t 24,600円 12,300円
〜2.0t 32,800円 16,400円
〜2.5t 41,000円 20,500円
〜3.0t 49,200円 24,600円

※自家用乗用・8ナンバー(キャンピング車)の税額。エコカー減税対象外、13年未満の場合

キャンピングカーは架装により車両重量が増えるため、重量税が高くなる傾向があります。

登録区分による重量税の違い

8ナンバーと3・5ナンバーの重量税は、同じ車両重量なら同じ税額です。

一方、1ナンバー・4ナンバー(貨物車)の重量税は、車両重量ではなく車両総重量を基準に1年単位で計算されます。初回以降は毎年車検のため、重量税も毎年支払います。軽自動車の重量税は、2年分で6,600円(エコカー減税対象外・13年未満)です。

経年車の重課

重量税も、車両の経過年数によって重課されます。

経過年数 重課率
13年超 約39%増
18年超 約54%増

例えば、車両重量2tの車両の場合: – 13年未満: 32,800円(2年) – 13年超: 45,600円(2年) – 18年超: 50,400円(2年)

環境性能割は2026年3月末で廃止

これまで車両の購入時には「環境性能割」(旧・自動車取得税)として、取得価額の最大3%(軽自動車は最大2%)が課税されていました。この環境性能割は、2026年3月31日に成立した地方税法の改正により、2026年3月31日をもって廃止されました。

廃止による影響

項目 2026年3月31日まで 2026年4月1日以降
環境性能割 取得価額の0〜3% なし
500万円のキャンピングカー(税率3%)の例 約15万円 0円

2026年4月1日以降に登録・届出される車両は、新車・中古車を問わず環境性能割がかかりません。購入時の税負担が軽くなったため、高額なキャンピングカーほど恩恵が大きくなります。

なお、毎年の自動車税や車検時の重量税、購入時の消費税は引き続きかかります。自動車税や軽自動車税のあり方は、今後の税制改正で見直しが議論される予定です。

販売店の展示場に並ぶ新しいキャンピングカー、晴れた日、写実的、文字なし

キャンピングカーの税金を比較

代表的なキャンピングカーの年間税金を比較してみましょう。

タイプ別・年間税金の目安

タイプ 登録区分 自動車税 重量税(年換算) 年間合計
軽キャン 軽(乗用税率) 10,800円 3,300円 約1.4万円
軽キャン 軽(貨物税率) 5,000円 3,300円 約0.8万円
バンコン 8ナンバー(2.7L・2t) 40,000円 16,400円 約5.6万円
キャブコン 8ナンバー(3.0L・3t) 40,000円 24,600円 約6.5万円
バスコン 8ナンバー(4.0L・3t) 52,400円 24,600円 約7.7万円

※2019年10月以降登録・13年未満・エコカー減税対象外の場合。重量税は2年分を年換算

4ナンバーのバンコンは自動車税(ハイエースバンで年16,000円)が安い一方、重量税を毎年支払い、車検も毎年受ける必要があります。

8ナンバー vs 3ナンバー(10年間の比較)

排気量2,500cc、車両重量2tの車両を10年間所有した場合の税金総額を比較します。

項目 8ナンバー 3ナンバー
自動車税(10年分) 348,000円 435,000円
重量税(5回分) 164,000円 164,000円
合計 512,000円 599,000円
差額 -87,000円 –

※2019年10月以降登録・13年未満の税額で計算

税金だけを見ると、8ナンバーの方が10年間で約8.7万円お得になります。ただし、8ナンバーは自賠責保険料が乗用車より高いため、維持費全体で比較することが大切です。

税金を抑えるポイント

キャンピングカーの税金を抑えるためのポイントを紹介します。

8ナンバー登録を検討する

8ナンバーは自動車税が安くなるメリットがあります。ただし、8ナンバー登録には構造要件があるため、設備を維持する必要があります。

8ナンバーが向いている人: – キャンピングカーとして長く使う予定の方 – 設備を撤去する予定がない方

軽キャンピングカーを選ぶ

税金を最小限に抑えたいなら、軽キャンピングカーが最適です。

軽キャンのメリット: – 軽自動車税が5,000〜10,800円/年 – 重量税も2年で6,600円と安い – 保険料も安い

ソロや夫婦での車中泊がメインなら、軽キャンは経済的な選択です。

4ナンバー登録の選択肢

自動車税だけを見ると、4ナンバー(貨物車)登録が最も安くなります。ただし、毎年車検が必要なため、トータルコストでは必ずしも有利とは限りません。

4ナンバーの注意点: – 毎年車検(手間と費用) – 後部座席の定員制限 – 積載量の制限

購入時期を考慮する

自動車税は4月1日時点の所有者に課税されます。そのため、4月2日以降に購入すると、その年度の自動車税は月割りになります。

購入タイミングの例: – 3月に購入 → 翌4月から1年分の自動車税 – 4月に購入 → 11ヶ月分の自動車税(月割り)

大きな節税効果はありませんが、知っておくと便利です。

軽キャンピングカーが山あいのキャンプ場に停まっている様子、自然光、写実的、文字なし

税金の支払い方法

キャンピングカーの税金を支払う方法を確認しておきましょう。

自動車税の支払い

毎年5月頃に納税通知書が届きます。

支払い方法: – コンビニ払い – 銀行・郵便局窓口 – クレジットカード払い(自治体による) – スマホ決済アプリ(対応アプリは都道府県による) – 口座振替

納付期限は多くの都道府県で5月31日です。期限を過ぎると延滞金がかかるため、早めに支払いましょう。

重量税の支払い

重量税は車検時に支払います。車検を受ける整備工場やディーラーで手続きしてもらえるため、通常は特別な手続きは不要です。

ユーザー車検の場合は、運輸支局で自分で納付します。

まとめ

この記事では、キャンピングカーの税金について解説しました。

ポイントをおさらいします:

  • 自動車税: 8ナンバーは乗用車より約2割安い、軽キャンは年5,000〜10,800円と最も安い
  • 重量税: 8ナンバーと乗用車は車両重量で決まり同額、貨物車は車両総重量で毎年課税
  • 環境性能割: 2026年3月31日で廃止され、購入時の負担が軽くなった
  • 経年重課: 自動車税はガソリン車13年超・ディーゼル車11年超、重量税は13年超・18年超で増税
  • 税金を抑えるコツ: 8ナンバー登録、軽キャン選択、購入時期の考慮

キャンピングカーの税金は、登録区分と車両サイズによって大きく変わります。購入前に維持費全体を計算して、自分に合った車種を選びましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 8ナンバーだと税金はどのくらい安くなりますか?

8ナンバーの自動車税は、同排気量の乗用車(3ナンバー)より約2割安くなります。例えば、排気量2,500ccの場合、3ナンバーが43,500円/年に対し、8ナンバーは34,800円/年で、年間8,700円の差があります(2019年10月以降登録の場合)。10年間で87,000円の差になります。

Q. 軽キャンピングカーの税金はいくらですか?

軽キャンピングカーの軽自動車税は、乗用の税率なら10,800円/年、貨物の税率なら5,000円/年です。軽の8ナンバーには専用の税率区分がないため、どちらが適用されるかは市区町村に確認しましょう。重量税を含めても年間の税金は約1〜1.5万円程度です。

Q. キャンピングカーの税金は13年を超えると上がりますか?

はい、上がります。自動車税はガソリン車が13年超、ディーゼル車が11年超で約15%重課されます。重量税も13年超で約39%、18年超で約54%重くなります。キャンピングカーは長く乗る方が多いため、経年重課の影響を受けることが多いです。

Q. 中古のキャンピングカーを買うと環境性能割はかかりますか?

かかりません。環境性能割は2026年3月31日で廃止されたため、2026年4月1日以降に登録する車両は、新車・中古車を問わず課税されません。購入時には車両価格に対する消費税がかかります。

Q. キャンピングカーの税金を払い忘れるとどうなりますか?

自動車税を滞納すると、延滞金が発生します。また、車検時に「納税証明書」が必要なため、税金を払っていないと車検が受けられません。さらに長期間滞納すると、財産の差し押さえなどの処分を受ける可能性があります。納付期限(通常5月31日)を守って支払いましょう。

出典・参考

※税額は2026年10月時点の情報です。税制は改正される場合があるため、最新情報は都道府県・市区町村の公式サイトでご確認ください。