「キャブコンってどんなキャンピングカー?」「バンコンとの違いがわからない」という方は多いのではないでしょうか。キャブコンは居住空間の広さが魅力の本格派キャンピングカーで、ファミリーでの長期旅行や快適な車中泊を求める方に人気があります。
この記事では、キャブコンの特徴やバンコンとの違い、価格相場、2025年の人気モデルを詳しく解説します。キャンピングカー選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
キャブコンとは
キャブコンとは「キャブ・コンバージョン」の略で、トラックの運転席部分(キャブ)の後ろに居住用のシェル(箱)を架装したキャンピングカーです。キャンピングカーの種類の中では、本格的な居住空間を持つタイプとして知られています。
代表的なベース車両はトヨタの「カムロード」で、キャブコン専用に設計された1.5tトラックシャーシです。その他、いすゞ「ビーカム」やマツダ「ボンゴトラック」などもベース車両として使用されています。
キャブコンの構造的特徴
キャブコンは運転席の後ろに専用設計のシェルを載せる構造のため、以下の特徴があります。
- バンクベッド:運転席の上部に張り出した「バンク」部分にベッドを設置できる
- 高い室内高:立って移動できる十分な高さ(180cm以上)を確保
- 自由なレイアウト:ベース車両の形状に縛られず、理想の間取りを実現可能
キャブコンとバンコンの違い
キャンピングカー選びで迷いやすい「キャブコン」と「バンコン」の違いを比較します。
| 項目 | キャブコン | バンコン |
|---|---|---|
| ベース車両 | トラック(カムロード等) | バン(ハイエース等) |
| 外観 | キャンピングカーらしい | 乗用車に近い |
| 室内空間 | 広い(立って移動可能) | やや狭い |
| バンクベッド | あり | なし |
| 価格帯 | 600万〜1,200万円 | 400万〜800万円 |
| 普段使い | 難しい | しやすい |
| 燃費 | やや悪い(6〜8km/L) | 比較的良い(8〜10km/L) |
| 就寝人数 | 4〜6名 | 2〜4名 |
居住性を重視するならキャブコン、普段使いを重視するならバンコンがおすすめです。
キャブコンのメリット
キャブコンが本格派キャンパーに選ばれる理由は、多くのメリットがあるからです。
広い居住空間
キャブコン最大の魅力は、広々とした居住空間です。室内高は180cm以上あり、大人が立って移動できます。長期旅行でも窮屈さを感じにくく、快適に過ごせます。
バンクベッドを含めると就寝人数は4〜6名が一般的で、ファミリーでの車中泊にも対応できます。
本格的な装備が搭載可能
広い室内空間を活かして、本格的なキャンピング装備を搭載できます。
- 常設ベッド:展開不要でいつでも就寝可能
- ギャレー(キッチン):シンクとコンロを備えた調理スペース
- トイレ・シャワー:個室タイプの水回り設備
- 家庭用エアコン:夏場も快適に過ごせる冷房設備
- 大容量サブバッテリー:電化製品を長時間使用可能
高い断熱性能
専用設計のシェルは断熱性能が高く、オールシーズン快適に過ごせます。特に国産ビルダーのシェルは日本の気候に合わせた設計で、真夏や真冬の車中泊でも快適です。

キャブコンのデメリット
メリットの多いキャブコンですが、購入前に知っておきたいデメリットもあります。
普段使いが難しい
キャブコンは全高が2.5m〜3mあるため、一般的な立体駐車場には入れません。自宅駐車場も高さ制限を確認する必要があります。
また、車体が大きいため、狭い道路や駐車場での取り回しには慣れが必要です。普段使いのファミリーカーとしては不向きです。
価格が高い
キャンピングカーの価格相場の中でも、キャブコンは比較的高価格帯です。新車で600万〜1,200万円程度が相場で、装備を充実させると1,000万円を超えることも珍しくありません。
燃費がやや悪い
トラックベースで車体重量があるため、燃費はやや悪くなります。実燃費で6〜8km/L程度が一般的で、長距離旅行では燃料費がかさみます。
2025年注目のキャブコン人気モデル
2025年はコンパクトキャブコンが特に注目されています。人気モデルを紹介します。
ナッツRV「ジョリビー(JolyBee)」
2025年に登場した「ジョリビー」は、「スマートキャブコン(スマコン)」と呼ばれる新ジャンルを切り開いたモデルです。
- サイズ:全長4,790mm × 全幅1,960mm
- 価格:700万円〜
- 特徴:通常の駐車場に収まるコンパクトサイズながら、シェルの素材は上位機種と同じ高断熱仕様。ベッドもウッドスプリングを採用し、快適性に妥協がありません。
A to Z「ACE-M / ACE-S」
カムロードベースのコストパフォーマンスに優れたキャブコンです。
- サイズ:全長4,650mm × 全幅1,940mm × 全高2,730mm
- 価格:ACE-S type1が651万円〜
- 特徴:高い断熱性、走行充電、サブバッテリー、12Vクーラー、電子レンジなど標準装備が充実。1,000万円以下で購入できるコスパ良好モデルです。
ANNEX「リバティ52SPi」
人気キャブコン「リバティ52SP」の内装をリニューアルしたモデルです。
- 特徴:バンクベッドとセカンドシートの両方が長さ1,900mmに拡大。大人が余裕を持って就寝できるサイズ感が魅力です。
ナッツRV「クレソンジャーニー」
リーズナブルな価格が魅力のエントリーモデルです。
- 価格:858万円〜
- 特徴:優れたバッテリーシステムにより、エンジン停止状態でもエアコンを約8時間使用可能。初めてのキャブコンにおすすめです。
バンテック「トリアス480」
老舗ビルダーVANTECHのアストラーレブランドから登場したコンパクトモデルです。
- 価格:1,104万円〜
- 特徴:特許取得のボディデザインで空力や雨水の流れをコントロール。ハイエンドモデルならではの品質と性能を誇ります。
コンパクトキャブコンが人気の理由
2025年のキャブコン市場では「コンパクト化」がトレンドです。全長5m・全幅2m以下のモデルが特に注目されています。
普通の駐車場に停められる
コンパクトキャブコンは全長5m以下のモデルが多く、一般的な駐車場に収まります。自宅駐車場の問題が解消され、キャブコンの敷居が下がりました。
普通免許で運転可能
車両総重量が3.5t以下に抑えられたモデルなら、普通免許で運転できます。中型免許の取得が不要で、誰でも気軽に運転できます。
価格がリーズナブル
コンパクトキャブコンは500万〜700万円程度で購入できるモデルが増えています。従来のキャブコンより手が届きやすい価格帯です。
キャブコンの選び方
キャブコン選びで失敗しないためのポイントを解説します。
サイズで選ぶ
- コンパクト(5m以下):取り回しやすく、一般駐車場にも対応。初心者におすすめ
- ミドル(5〜6m):居住性とサイズのバランスが良い。ファミリー向け
- フルサイズ(6m以上):最高の居住性。長期旅行や本格キャンパー向け
装備で選ぶ
- エアコン:家庭用エアコン搭載モデルは夏場の快適性が段違い
- FFヒーター:冬場の車中泊には必須の装備
- トイレ:長期旅行や女性・子供連れには重要な設備
- バッテリー:リチウムイオンバッテリー搭載モデルは電力面で安心
予算で選ぶ
| 予算 | おすすめモデル |
|---|---|
| 600万〜800万円 | ジョリビー、ACE-S |
| 800万〜1,000万円 | クレソンジャーニー、リバティ |
| 1,000万円以上 | トリアス、ZiLシリーズ |
まとめ
この記事では、キャブコンキャンピングカーについて解説しました。
ポイントをおさらいします:
- キャブコンはトラックベースの本格派キャンピングカー:広い居住空間と本格的な装備が魅力です
- バンコンとの違いは居住性と普段使いのしやすさ:居住性重視ならキャブコン、普段使い重視ならバンコン
- 価格は600万〜1,200万円程度:コンパクトモデルなら500万円台から購入可能
- 2025年はコンパクトキャブコンがトレンド:ジョリビーやACEシリーズが人気
- 普通免許で運転できるモデルも増加中:初心者でも始めやすい環境が整っています
キャブコンは本格的なキャンピングカーライフを楽しみたい方に最適な選択肢です。まずはキャンピングカーショーや販売店で実車を見て、自分に合ったモデルを探してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. キャブコンは普通免許で運転できますか?
車両総重量3.5t以下のモデルなら普通免許で運転可能です。コンパクトキャブコンの多くはこの基準を満たしています。ただし、大型モデルは中型免許や準中型免許が必要な場合があります。
Q. キャブコンで何人まで車中泊できますか?
モデルによりますが、一般的には4〜6名程度です。バンクベッドとダイネットベッドを合わせると、ファミリーでの車中泊にも対応できます。
Q. キャブコンの維持費はどのくらいですか?
年間40〜60万円程度が目安です。内訳は自動車税、車検、保険、燃料費などです。バンコンより燃費が悪いため、燃料費がかさみやすい点に注意が必要です。
Q. キャブコンとバンコン、どちらが初心者向きですか?
普段使いを兼ねたいならバンコン、キャンピングカー専用車として使うならキャブコンがおすすめです。最近はコンパクトキャブコンも増えており、初心者でも扱いやすいモデルが揃っています。
Q. 中古のキャブコンはどこで探せますか?
カーセンサーやグーネットなどの中古車サイトで検索できます。また、フジカーズジャパンやデルタリンクなど、キャンピングカー専門店の中古車在庫もチェックしてみてください。