軽トラキャンピングカーは、軽トラックの荷台にシェル(居住部分)を載せたスタイルのキャンピングカーです。「シェルを外せば普段は軽トラとして使える」という利便性が人気を集めています。

この記事では、軽トラキャンピングカーについて徹底解説します。シェルの種類、人気メーカー、価格相場、自作の方法まで紹介しますので、軽トラキャンパーに興味がある方は参考にしてください。

軽トラキャンピングカーとは

軽トラキャンピングカーの基本を解説します。

基本構造

軽トラキャンピングカーは、以下の2つで構成されます。

部分 説明
ベース車 軽トラック(キャリイ、ハイゼット等)
シェル 荷台に載せる居住スペース

シェルは荷台に載せるだけなので、必要に応じて取り外し可能です。

メリット

メリット 説明
着脱可能 シェルを外せば軽トラとして使える
維持費が安い 軽自動車税で済む
自由度が高い 好みのシェルを選べる
DIYしやすい 自作シェルの製作も可能
農作業と両立 平日は軽トラ、週末はキャンパー

デメリット

デメリット 説明
走行中は使えない シェル内は走行中入れない
乗車定員2名 軽トラの定員は2名まで
快適性は限定的 軽バンより狭い場合も
積み下ろしが手間 シェルの着脱に時間がかかる

シェルの種類

軽トラキャンピングカーのシェルには、いくつかの種類があります。

FRP製シェル

最も一般的なタイプ

項目 内容
素材 FRP(繊維強化プラスチック)
重量 80〜150kg程度
価格 50〜150万円
特徴 軽量・耐久性◎・断熱性○

メリット
– 軽量で燃費への影響が少ない
– 耐候性が高い
– デザインの自由度が高い

アルミ製シェル

耐久性重視のタイプ

項目 内容
素材 アルミパネル
重量 100〜180kg程度
価格 80〜180万円
特徴 頑丈・長寿命・やや重い

メリット
– 耐久性が高い
– メンテナンスが楽
– 高級感がある

木製シェル

温かみのある雰囲気

項目 内容
素材 木材(合板、無垢材など)
重量 100〜200kg程度
価格 30〜100万円
特徴 DIYしやすい・温かみ○

メリット
– 自作しやすい
– ナチュラルな雰囲気
– カスタムしやすい

デメリット
– 防水処理が必要
– 重くなりがち

軽トラキャンピングカーのシェル内部、コンパクトなベッドスペース、木目調の内装、小窓から光、写実的、文字なし

テント式シェル

最も手軽なタイプ

項目 内容
素材 テント生地・フレーム
重量 20〜50kg程度
価格 10〜50万円
特徴 軽量・収納可能・断熱性×

メリット
– 非常に軽い
– コンパクトに収納できる
– 価格が安い

デメリット
– 断熱性・遮音性が低い
– 耐久性は劣る

人気メーカーとモデル

軽トラキャンピングカー用シェルを製造する人気メーカーです。

ミスティック

老舗の軽トラシェルメーカー

モデル 価格 特徴
J-cabin Mini 88万円〜 定番モデル
J-cabin HN 118万円〜 ハイルーフ仕様
J-cabin R 128万円〜 リアエントリー

特徴
– 軽トラシェルの代名詞
– FRP製で軽量
– 豊富なラインナップ

トラベルハウス

本格派シェルメーカー

モデル 価格 特徴
スタンダード 110万円〜 基本モデル
ワイド 130万円〜 広々仕様
プレミアム 150万円〜 充実装備

特徴
– 高品質な作り
– 断熱性が高い
– オプション豊富

BUGS-P(バグスピー)

コスパの良いシェル

モデル 価格 特徴
BUGS-P 55万円〜 エントリーモデル
BUGS-P ワイド 65万円〜 幅広仕様

特徴
– 手頃な価格
– シンプルな構造
– 自分でカスタムしやすい

その他のメーカー

メーカー 代表モデル 価格帯
軽キャンパー.com 各種シェル 60万円〜
オートショップアズマ 軽トラシェル 70万円〜
ナッツRV スピナ 88万円〜

価格相場

軽トラキャンピングカーの価格相場を解説します。

シェルのみの価格

タイプ 価格帯
テント式 10〜50万円
FRP製(シンプル) 50〜100万円
FRP製(充実装備) 100〜180万円
アルミ製 80〜180万円

ベース車(軽トラ)の価格

状態 価格帯
新車 80〜150万円
中古(5年落ち) 40〜80万円
中古(10年落ち) 20〜50万円

総額の目安

構成 総額目安
中古軽トラ + シンプルシェル 80〜150万円
新車軽トラ + 標準シェル 180〜280万円
新車軽トラ + 充実シェル 250〜350万円

軽キャンピングカー(軽バンベース)と比較すると、やや安く抑えられる傾向があります。

自作シェルの作り方

軽トラシェルを自作する方法を紹介します。

自作のメリット・デメリット

メリット デメリット
費用を抑えられる 時間がかかる
好みのデザインにできる 技術が必要
達成感がある 防水・強度に注意
愛着が湧く 失敗のリスク

必要な材料と費用

材料 費用目安
木材(フレーム・壁) 5〜15万円
断熱材 1〜3万円
防水処理材 1〜2万円
窓・ドア 2〜5万円
内装材 2〜5万円
電装部品 2〜5万円
合計 15〜35万円

製作の流れ

  1. 設計図を作る:サイズ、レイアウトを決める
  2. フレームを組む:木材で骨組みを作成
  3. 壁・床・天井を張る:合板などで囲う
  4. 断熱材を入れる:発泡スチロール、グラスウールなど
  5. 防水処理:塗装、コーキング
  6. 窓・ドアを取り付ける
  7. 内装仕上げ:壁紙、床材など
  8. 電装を設置:照明、コンセントなど

詳しい自作方法は「キャンピングカーを自作する方法」をご覧ください。

注意点

  • 重量に注意:軽トラの最大積載量(350kg)を超えないこと
  • 高さに注意:車検証記載の高さを超えないこと
  • 固定方法:走行中に動かないようしっかり固定

おすすめのベース車

軽トラキャンピングカーにおすすめのベース車です。

スズキ キャリイ

項目 内容
新車価格 90万円〜
荷台サイズ 1,940×1,410mm
特徴 定番の軽トラ

ダイハツ ハイゼットトラック

項目 内容
新車価格 90万円〜
荷台サイズ 1,940×1,410mm
特徴 豊富なオプション

ホンダ アクティトラック

項目 内容
状態 生産終了(中古のみ)
荷台サイズ 1,940×1,410mm
特徴 ミッドシップエンジン

どの軽トラも荷台サイズはほぼ同じなので、好みや価格で選んで問題ありません。

維持費

軽トラキャンピングカーの維持費です。

年間維持費の目安

項目 金額
軽自動車税 5,000〜6,600円
車検(年換算) 2〜3万円
任意保険 2〜4万円
ガソリン代(年5,000km) 3〜5万円
駐車場代 0〜6万円
合計 10〜20万円

軽バンベースのキャンピングカーと同程度の維持費で抑えられます。

まとめ

軽トラキャンピングカーについて解説しました。

  • シェルを外せば普段は軽トラとして使える
  • シェルの種類はFRP、アルミ、木製、テント式
  • 価格は総額80〜350万円程度
  • 自作なら15〜35万円で製作可能
  • 維持費は年間10〜20万円

軽トラキャンピングカーは、軽トラとしても使いたい方、DIYが好きな方に最適です。シェルの着脱ができる自由度の高さが最大の魅力です。

よくある質問(FAQ)

Q. シェルを載せたまま車検は通る?

高さと重量が規定内なら通ります。シェルを固定して構造変更すると、8ナンバー登録も可能です。

Q. 走行中にシェル内にいられる?

いられません。軽トラの乗車定員は2名で、シェル内は走行中は使用できません。

Q. 普段はシェルをどこに保管する?

自宅の庭やガレージに保管する方が多いです。シェルの大きさは畳2枚分程度です。

Q. 自作シェルでも車検は通る?

高さ・重量の規定を満たせば、そのまま積載物として車検は通ります。構造変更する場合は強度などの審査があります。

Q. 軽バンの軽キャンとどちらがいい?

普段使いの頻度で決めましょう。軽トラとしても使うなら軽トラシェル、キャンピングカー専用なら軽バンがおすすめです。

参考情報

  • 各シェルメーカー公式サイト
  • 軽トラメーカー公式サイト
  • DIYキャンパーの製作事例